#68: 日照時間、仮装、コーヒー

おはようございます。今週はどんな一週間でしたか?

今週はStandart Japan 18号のリリースをしました!🥳🎊 発送開始は11月中旬を予定しています。秋の夜長にぴったりな、しっかりと読ませてくれる記事が満載。今号もお楽しみに!

今号のキーワードは「窓」「手袋」「コーヒー」です。米国カリフォルニア州で盛り上がるコーヒー生産の今や、コーヒーの美容効果から始まり、以前のニュースレターでもお話をご紹介させてもらった発酵スペシャリストのルシア・ソリスさんのインタビューや、京都のスペシャルティロースタリー・カフェを運営する糸井 優子さんの「ボスでいるということ」などを掲載。

Standart Japanオリジナル記事「僕の周りのジェンダーギャップ」では、大山崎コーヒーロースターの中村 佳太さんが、CafeSnap代表・大井 彩子さんをゲストエディターに迎え、店頭で抱いた違和感を始点に日本のコーヒー業界に根深く残るジェンダーギャップの実態に迫ります。

特集記事は、コロナ禍で日常生活から忽然と消えたカフェを偲ぶコーヒーラバーのエッセイ。たとえおいしいコーヒーを自宅で楽しめるとしても、否定することのできない喪失感の根源とは何なのか? そもそもカフェとは地域社会でどのような役割を担っているのか? そして自分にとっての理想のカフェとはどんなものなのか? どこかノスタルジックな感覚さえ湧いてくる長編記事、深い思考に誘ってくれるはずです。

そして気になるサンプルコーヒーは、イエメンと日本をコーヒーで繋ぐMocha Originsのイエメンコーヒー「Haraz」。500年以上前からイエメンで栽培されてきた、コーヒーの原種である古代のティピカ種を最新号と一緒にお楽しみください。Mocha Originsのストーリーやおすすめの抽出レシピは、こちらのブログをご覧ください。

盛りだくさんすぎて全てはここで語れませんが、いつもの覗き見で最新号を一足先にチラ見しちゃいましょう👀

それでは良い週末を。



編集長 Toshi

 

 

This Week in Coffee 
世界のコーヒーニュース

あなたのWeekend Brewは?

「今日の気分はホットかな、アイスかなぁ」、「マイタンブラーに入れて外に持って行くのもいいなぁ」とコーヒーの楽しみ方がより一層広がるこの季節。アメリカのコーヒーメディアSprudge編集部がオススメする「イケてるKickstarterコーヒーアイテム3種」の中に、あなたのコーヒーライフをより豊かに彩るアイテムが見つかるかもしれません。

  1. The Etkin Dripper   (イスタンブール)
    フラットボトム式を採用した6〜10杯取り用ドリッパー。SCAインストラクターがデザインしたこの商品は、杯数に比例して抽出の難易度が上がるプアオーバーの悩みを解決してくれます。

  2. Brøg   (コペンハーゲン)
    2005年WBCチャンピオンが製作に携わった自動プアオーバーマシン。7つの指標 (コーヒーと水の割合、抽出時間etc.)を自由に設定でき、専用のアプリ上で編集・管理が可能。フルチャージに約30分、片手で持ち運べるデザインも魅力的。

  3. Qterra Craft (ペンシルベニア)
    オフィスや学校でも、美味しいコーヒーやお茶を”淹れられる”トラベルマグ。お湯と挽いたコーヒー豆(または茶葉)をセットし、淹れたいタイミングでダイヤルを回せば抽出が開始されます。また「一口目が熱すぎて火傷してしまう」トラベルマグあるあるも、色が変わるバンドが飲むのに最適なタイミングを教えてくれるので安心。

9月末には、お馴染みOrigamiがSatén japanese teaとの共同開発のもと「Origami ティードリッパー」を発売するなど、ジャンルを超えて様々なフレーバーへのハードルが下がる今日。色んな味わいに触れられるチャンスを、思う存分に活かしていきたいですね。さて、今日はどんなWeekend Brewを楽しみましょうか?

その他の気になるニュース

▷ 4時間毎のコーヒー摂取が、主に冬場の日照時間不足に起因する季節性のうつ病 (季節性感情障害)に効くことを示唆する研究結果が発表されました。英国では100人に3人が同症状を経験すると言われています。

▷ スターバックスが米国全土でバリスタの最低賃金の値上げへ。ホスピタリティ業界を中心とする記録的な離職率の改善に向け、待遇面の是正が大きな課題となっています。NYでは労組結成の動きも

▷ サイクリング専門誌Rouleurがウェブサイトで「サイクリスト向けコーヒー」を紹介しています。ウェブショップには、コーヒーコーナーまで

▷ コーヒーテック企業M-CultivoがACEらと連携し、ブラジルCoEで国際審査に進まなかったスコア86点以上のマイクロロットを直接購入できるプラットフォームをローンチ。来年には他国のCoEへの導入も検討されているようです。

▷ コーヒーラバーの皆さんは、先日のハロウィンをどう過ごされたでしょうか。世界には、スタバの仮装をしたコーヒーショップもあったようです。来年はコールドブリューを着てみるのもいいですね。

 

 

What We're Drinking
今週のコーヒー

Espresso Aube
秋田(地図

2012年に小さなコーヒースタンドから始め、現在の店舗へ移転。その後自家焙煎に切り替えました。 何気無く注文したコーヒーでも当たり前に質の良いものが出てくる、 地域の人達にとってはそれが普通な、そんな近所のコーヒーショップでありたいと思っています。

生産者:ニグセ・ゲメダ・ムデ農園

生産地域:エチオピア シダマ州ブレ群カラモ住民自治組織ハイーサ(地図

品種:74158

精製方法:ナチュラル

テイスティングノート:マスカット チョコレート フローラル

編集長のコメント:

エチオピアのカップ・オブ・エクセレンス 2020年で1位に輝いた生産者さんの豆でした。さまざまな果実から絞り出したようなジューシーな液体は、花のブーケのようなフローラルな華やかさがあり、滑らかで少しとろみを感じる質感が特徴的。フルーツがふんだんに入ったココナッツウォーターポンチを思い出しました。綿あめのような甘さの余韻は、シルキーなテクスチャのおかげで口の中に長くとどまっているかのよう。口内に感じるフレーバーを頭で認識しようとするも、浮かんでは消える味の記憶と参照できず、複雑な味わいに舌を巻きました。ぬるめの温度になってきたときに、持続性のあるシュガリーな(でもくどくない)フレーバーとチョコレート、そしてかすかに感じるブルーベリーが相まって、よくあるアイディアを閃いた時に使われる電球のような感じで、ブルーベリーチョコのソフトクリームが頭にパッと浮かびました。美味しいわけだ。


Artists in Residence
Standartを彩るアーティストたち

 アーティスト: 

クリスチャン・ロブレス InstagramBehance

プロフィール:

バルセロナを拠点に活動するイラストレーターKensausage。「可愛さの卑しい側面」というある種矛盾した概念を探ることで、より崇高で”ビタースウィート”な表現を試みる。

最新の掲載記事:

Standart Japan第15号 「イエメン」

Inspiration
おすすめの本、映画、音楽、アート

「短編画廊」 ローレンス・ブロック

20世紀アメリカを代表する画家の一人、エドワード・ホッパーの17の作品を題材に、17人の作家がそれぞれ選んだ絵から想像した短編物語を書いたアンソロジー。大恐慌時代のアメリカを背景としたリアリズムを写し取ることに専心したエドワード・ホッパーの作品は、映画の一場面のような物語性を観るものに訴えかけ、孤独感や郷愁漂う画風が個人的にかなりツボな画家です。そんなホッパーの作品からインスピレーションを得て17人の名だたる作家たちが素晴らしいショートストーリーを作り上げています。作家にはこの短編集を作ったローレンス・ブロックをはじめ、スティーヴン・キング、ジェフリー・ディーヴァー、リー・チャイルドなどが名を連ねます。彼らの小説を読んだことがなくても、スタンドバイミーやアウトロー、ボーンコレクターといった彼らの作品が題材や脚本となった映画作品なら知っている人も多いはず。個性的なショートストーリーばかりで、1枚の絵から想像力を働かせて物語を紡いでいく様子はただただ圧巻の一言。ローレンスが序文で綴った文章が印象的で、ホッパーの絵についてこう言います。「ホッパーの絵は物語を語っていない。ただ強く抗いがたく示唆している。絵の中に物語があることを、その物語は語られることを待っていることを」。そこには正解のない世界が広がっていて謎が深まるばかりですが、空想が妄想に変わる感覚で物語に没頭していくことで絵の世界に入り込んだような錯覚を覚えます。それくらいホッパーの作品は観るものに訴えかけてくるものばかり。本書にはホッパーの絵が挿絵としてカラーで入っていて、物語を読む前も読んだ後も、何度も絵を眺めることになるはずです。個人的にはローレンス・ブロックの「オートマットの秋」、スティーヴン・キングの「音楽室」、マイクル・コナリーの「夜鷹」が好きでした。



Brewing with…
あの人のコーヒーレシピ 

藤森 綾 aka もりじ

大学時代に「フェアトレードコーヒー」を研究テーマにタイのコーヒー生産地へ留学したことがきっかけで「彼らの作る美しい豆や文化を日本のみんなに広げたい。」を人生のテーマに。卒業してから10年程、様々なコーヒー屋で勉強し経験を積ませていただき(STARBUCKS、BlueBottleCoffee、ARiSE COFFEE ENTANGLE etc...) 2020年8月に店舗を持たないコーヒー屋「コーヒーセッション」をスタートしました。音楽がとにかく好きで、時間があればレコード屋さんへ。

セットアップ:

抽出器具: ドーナツドリッパー(TORCH)
豆量:18g
湯量:250ml
挽き目:中挽き(みるっこ#3.5 EKK#12.0)豆によります。
湯温:90℃~92℃ (豆によっては88℃〜90℃)
抽出時間:2:00〜2:05

手順:

  1. スタート  40g 真ん中から全体へ細く全体へ (30秒蒸らす)
  2. 30秒〜1:10 110g 真ん中から全体へ円を描く
  3. 1;10~1:40   180g全体へ注ぐ
  4. 1:40~2:00   250g全体へ注ぐ。出来上がり。

    ポイント:

    ドーナツドリッパーはその名の通り穴が大きいのでスッキリ入る傾向。

    難しいことは考えず好きな音楽をかけてドリップを楽しんでください!! タイ豆を抽出する際は「THAI MUSIC」をぜひ!!!

    タイ音楽おすすめ「Gym and Swim」「Morvasu」「YENTED」「Telex Telex」さらに楽しいコーヒー時間になることでしょう!!

    コメント:

    「コーヒーセッション」とは、「THAILAND COFFEE×??? 」をテーマに熱い想い、ストーリーがある「モノ」「コト」「場所」「人」と音楽のセッションにように1つのものを流動的に作り出すことがテーマです。色々なセッションをすることでたくさんの人に「THAILAND COFFEE」を知ってもらいたいです。
    タイ語表記は「
    เชื่อม มิตร」(チュアン・ミッ)「友達を繋ぐ」という意味をつけました。セッションを通して様々な人が繋がり、また新しいセッションが生まれたりしたらいいな。と思っています。もう少しでタイに渡航出来そうなのでそしたら、タイのみんなとも何か面白いことをしたいですね!!!


     

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    今週の The Weekend Brew は Standart Japan 第18号スポンサーのブルーマチックジャパン、パートナーの Victoria Arduino x トーエイ工業The Roast Expert by PanasonicFAEMA x DKSHのサポートでお届けしました。

    LOVE & COFFEE✌️
    Standart Japan
    (執筆・編集:Takaya & Atsushi)

    #68: 日照時間、仮装、コーヒー

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