お待ちかね2021年最初のStandart Japanが完成しました!
今号のキーワードは「照明」「抱擁」「コーヒー」。数多いるコーヒープロフェッショナルの誰に、そして数々の国境をまたぐコーヒーの取引のどこにスポットライトはあてられるべきなのか、そして新旧さまざまなアイディアを受け入れる準備が私たちにはできているのか、今号もコーヒーという窓から政治、歴史、気候変動、マーケティング、ジェンダーにいたるまで多種多様なトピックを見つめていきます。
発送は2月17日ごろより開始予定🚚
Standart Japan #15
以下では一足先に最新号の内容をご紹介します。

イエメン
世界で初めてコーヒーが商業用に栽培されたというイエメンですが、長きにわたる内戦と人道的危機の影響で、かつての栄光に影が差しつつります。コーヒーは世界進出のチャンスを掴んだこの地につかの間の平穏をもたらせるのでしょうか?
スペシャルティの限界:環境政策と左派
「スペシャルティ」とは、ある一定の水準をクリアしたコーヒーすべてに自動的に与えられるべき称号なのか。環境への取り組みは生豆の評価項目に加えられるべきなのか。あるチャットから始まった、「スペシャルティ」の定義を巡る熱い議論。
店名の裏側
カフェの店名に隠された意味や願いについて、世界中にある私たちお気に入りのカフェのオーナーやその友人に聞きました。
Meet Your Barista
「自分のコーヒー」を求めて小笠原諸島の父島にたどり着いたUSK COFFEEのUSK (宮川雄介)さん。台風吹き荒れる離島でコーヒー栽培に挑む彼の半生に迫ります。
ロブスタの再考
スペシャルティコーヒーの世界では長きにわたってアラビカの陰に隠れてきたロブスタ。でもそのイメージは現在変わりつつあります。私たちはベトナムへ向かい、ロブスタの起源に迫りました。

シャウト!
長崎県にあるKARIOMONS COFFEE ROASTER のオーナー伊藤 寛之さんに、バリスタの役割について彼が現在抱えているモヤモヤを吐き出してもらいました。
ボスでいるということ
ドイツ・ベルリンのThe Barn オーナーRalf Ruellerさんが語る、人生の波や輪について。コーヒーの世界に入る前は銀行員、さらには役者として生活し、日本での生活も経験した彼が目指すものとは。
コーヒー企業のサステナビリティ戦略
サステナビリティの推進自体は必要で良いこと。でも誠実さや真正性に目を向けると、「グリーンウォッシング」をはじめとする見たくない現実が浮かびあがってくることも。サステナビリティはどう評価し、誰に向けてどのようなメッセージを発信することが求められているのか、ワールドコーヒーリサーチ(WCR)に長年勤めるGreg Meenahan氏が解説します。
ホスピタリティ最前線:フードプリント
気候変動の主因であり、解決策にもなりうる食料生産。その行く末を左右するのが、私たちの日々の選択です。食べるものの選択や食品廃棄について考えなければいけないポイントをご紹介します。
欲望の客体
時としてセクシーな一面を見せるコーヒー器具に愛の言葉をささやく、バリスタやホームブリュワーの姿をまとめたフォトエッセー。

Meet Your Guest
性にまつわるモヤモヤを漫画で表現するパレットーク。その編集長を務める合田 文さんが語る、日常に潜む偏見、会話の重要性について。 鍵は「問い続けること」。
ダイナーのコーヒーとVictorマグを愛してやまないアメリカ人の心理
白黒チェックの床に、ビニール張りのボックスシート、カウンターに並ぶシルバーのスツール、一杯の値段でポットから肉厚なマグに無限に注ぎ続けられるダイナーのコーヒー。欠点を分かっていたとしても、なぜダイナーコーヒーはあんなに恋しいのでしょうか?
エンツォが豆を感じるようになるまで
すべてを失い、サンファン旧市街をさまよっていたエンツォ。そんな彼がカフェでの出会いから人生の再起を目指す物語。
ローマ
犬も歩けば史跡にあたるローマ。灼熱の太陽から逃げるようにカフェに駆け込むと、そこにはタイムトラベルのヒントが。
SPONSOR&PARTNERS
今号のメインスポンサーは、幅広い品質・産地のコーヒーを 40 年以上日本のロースターに届けている兼松株式会社。特集記事では、同社の3商品を例に生豆の商品開発の裏側をお伝えします。
さらにWBCの延期に伴い今年も同競技会のオフィシャルパートナーを務めるVictoria Arduino、ハワイ産コーヒーのイメージ刷新を目指すParadise Coffee Roasters、カフェにおける「コーヒー以外の選択肢」を提供するPrana Chai、麻袋一袋からダイレクトトレードができるオンラインプラットフォームのTypicaがStandart Japan第15号のパートナーを務めてくれました。ありがとうございます!
サンプルコーヒー
2018年のワールド・ブリュワーズ・チャンピオン深堀絵美さんが共同経営するMAME(スイス)が、今回のサンプルコーヒーを提供してくれました!
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「調和のとれたやわらかさと静かな深み」と評されることの多いジンバブエのコーヒー。この言葉は、脆く、時に途切れながらも息を吹き返してきたコーヒーの歴史を映し出しています。ジンバブエのコーヒーは、単なる農作物ではありません。暴力的な植民地支配の記憶、危機を生き抜くための知恵、そして経済の不安定さと深く結びついているのです。この国のコーヒーを理解することは、激動の政治経済に向き合い、かつて消滅の瀬...

一見すると、カッピングテーブルで蒸留水を使うことは妥当な考えだと思うかもしれません。しかし、蒸留水がコーヒーのフレーバーを曇らせてしまうと知れば、その行為が品質や価格を評価するうえで、いかに大きな影響力を持つかが見えてくるはず。では、一貫性と公平性をともに満たす、より良い方法は存在するのでしょうか?

遊び心あふれる砂糖の造形——たとえば、ハートやティーカップ、トゥーカンなど——から、ベタついた卓上のシュガーボウル、薄っぺらい小袋まで、フランスの砂糖は美しさと残酷さ、そして嗜好の変化の物語を語ってくれます。本稿では、植民地時代のサトウキビ畑から芸術的な角砂糖で知られるデザインシュガーブランドのカナスック(Canasuc)への道のりを辿りながら、砂糖がいまなお、フランスにおけるクラフトと喜び...

赤道からわずか1 度北に位置するシンガポールは、東南アジアの4 つの異なる文化の交差する場所として栄えてきました。そんなこの国の歴史は、モダンなスペシャルティのプアオーバーから伝統的なコピ・オー・コソンまで、コーヒーに深く染み込んでいます(あるいは、抽出されてきたと言うべきでしょうか)。活気あふれる街路を進む勇敢な記者とともに、コーヒーを求めて旅に出かけましょう——その締めくくりは、少し強め...

21世紀最初の四半世紀にかけてカフェに広がっていった味気ないミニマリズムは息絶え、代わりに豊かで、個々のディテールを存分に表現する空間が主役になりつつある。そして、簡単に見落とされがちな細部にまで誇りを持って向き合うコーヒーショップは、その体験をさらなる高みへと昇華させている。マルチディシプリナリースタジオ「CENTÁ」が選び抜いた銀食器の数々は、白い箱のような何の変哲もないカフェを、記憶に...

ラテアートチャンピオンであり、教育者、YouTuberのエミリー・ブライアントが、ラテアートへの愛を失った理由とは?

先日パナマを訪れた際、私たちは世界でもっとも高価なコーヒーの生産地として知られるチリキ県ボケテで、コーヒー農家の3代目であるギセル・ガリードに出会いました。彼女とその家族は、ゲシャ種を筆頭に、独自品種のモッキータ種など、複数の品種を栽培しています。今回Standartは、農園に咲くバラの歴史、家族との時間とビジネスの両立、人生において本当に大切なもの、そして近年記録的なオークション価格を手に...

お客さんがカフェに入り、コーヒーを注文する。なんてことのない光景のように見えるでしょう? でも、ちょっと待って。コーヒーのレシピや慣習は、さまざまな要因によって大きく変わるもの。コーヒーの専門家たちの意見をもとに、コーヒーのレシピに決まった正解はあるのか、コーヒーに「普通」なんてものがあるのかどうかを検証します。

コーヒーにはたくさんの良き相棒が存在します――温かなクロワッサン、ほのかにトーストされた一切れのバナナブレッド、さらには会話も含まれるかもしれません(ただし、一日の始まりのコーヒーを除いてですが)。しかし、特に私たちのお気に入りといえば、しばしば見過ごされがちな、小さなテーブルランプではないでしょうか。カフェの読書灯に目を向けるあたりが、コーヒー雑誌を作る私たちらしいのかもしれませんが。

プロのシェフから、YouTuberで作家になったアンディ·ハーンデン。優れたコンテンツの条件から確かな人間関係の築き方、ポジティブなワークカルチャーのつくり方まで、アンディにさまざまな話を伺いました。ブラックコーヒーを淹れて、炒め物をつくって、ぜひこの会話を楽しんでください。

