#62: ギフトカード、培養、コーヒー

おはようございます。今週はどんな一週間でしたか?

今週のStandart Japanは怒涛の校了ウィークでした。11月のリリースに向けて、これから印刷が始まります。随分早くに印刷が始まるんだなと思った方も多いかもしれませんが、Standart Japanは香港で印刷されていて、印刷期間や出来上がった雑誌たちが船に揺られて日本に到着、通関を終えてから全国のみなさんに向けて配達するための発送準備など、案外時間がかかるものです。その間、Standart Japanチームはリリースに向けた情報発信やビジュアル素材の準備、イベントやSNSなどを含むマーケティング活動の段取りはもちろんのこと、次次号の誌面構成のプランニングや翻訳・ライティングを含む制作業務を開始します。なかなか息のつく暇がないのですが、雑誌が校了した後の1週間(つまり来週!)は本を読んだりカフェ巡りをしたりと、少しゆっくり過ごしたいと思います。

ところで、来週の10月1日(金)は、コーヒーとコーヒーに携わる人達をお祝いする国際コーヒーの日です。全国でいろんな企画が今年もあるようです。中でも気になったのが、沖縄で開催されるオキナワ・バリスタチャンピオンシップ。日本が世界に誇るコーヒーの生産地沖縄で、バリスタたちが切磋琢磨するそうですよ。現地で熱量を感じてみたいところですが、お近くの方は会場で、遠方の方はインスタグラムなどで様子をチェックしてみてくださいね。

個人的には、昨年リリースされたドキュメンタリーフィルム「COFFEE HEROES」を見て過ごしたいなと思っています。日本語サブタイトル付きがレンタルできるようになっていましたよ。美味しいコーヒーとポップコーンを準備して、ぜひ。

それでは良い週末を。


編集長 Toshi

 

This Week in Coffee 
世界のコーヒーニュース

ギフトカードの宛先は?

スターバックスやアマゾンでお馴染みのギフトカード。2019年米国でのギフトカードの購入総額は約18.8兆円に上るそうですが、その内訳を見てみると、10〜19%が紛失や期限切れなど何かしらの理由で使われなかった残高で、しかもギフトカード全体の約6%が永久に使用されないのだそう。使われなかった金額は、ギフトカード発行企業にとっては”フリーマネー”になります。この構造、通称“ギフトカード経済”について、ニュースレター「Why is this interesting」で興味深い事例が紹介されていました。

スターバックスを例にとると、2018年会計年度にギフトカードとアプリ内スターバックスカードの未使用残高総額は、約1760億円を記録しました。この内、永久に使用されないと見なされた額は、残高総額のおよそ10%に当たる170億円。スターバックスの立場でこの状況を見ると、同社はカードの購入者 (またはアプリ課金者) からマイナス10%の金利でローンを組み、消費者から170億円もの”利息”を手にしていることになります。ある調査では、ギフトカードを償還する人のうち約75%が額面以上の買い物をするというデータが示されていることから、多くのリテール企業がこぞってギフトカードを販売する理由も頷けます。

プレゼントとして汎用性の高く、使い勝手の良いギフトカード。しかし使い方によっては、ギフトカードの宛先が知らぬ間に変わっているのかもしれません。

その他の気になるニュース

▷ 現在フィンランドの国立研究所では、培養肉ならぬ「培養コーヒー」の研究が進んでいるようです。動物細胞と比ベて植物細胞は培養しやすいらしく、培養コーヒーがカップに注がれる未来も近いかも?

▷ リニューアルしたユニクロ銀座店内に、ユニクロ初の飲食業態「Uniqlo Coffee」がオープン。コーヒーはオリジナルブレンドと数量限定のゲシャ(ハンドドリップ)の2種を提供しているそうです。

▷ ロブスタ種の取引価格が過去4年で最高値を記録。ブラジルコーヒーの不作によるロブスタ需要の高まりと、ベトナムでのロックダウンやコンテナ不足などが高騰の原因とされています。

▷ コーヒーの出がらしを材料とした世界初のコーヒーウォッチがKickstarterで資金調達に成功。コーヒー豆やカップを連想させるデザインに加え、かすかに香るコーヒーのアロマも特徴的。

▷ 英国在住のエレノアさんは、家族を乳がんで亡くしたことをきっかけに乳がんチャリティへの募金活動を開始。その後24年間にわたって主催したコーヒーモーニングを通じて、目標の10万ポンド (約1500万円)を集めたそうです。ちなみに来年のコーヒーモーニングも既に計画済みとのこと。

 

 

What We're Drinking
今週のコーヒー

 

BLUE BEANS ROASTERY
鹿児島(地図

九州の南、ここ鹿児島県でコーヒーを焙煎、抽出しています。 コーヒーを通してお客様にFUNな時間を提供できるよう、日々を駆け抜けております! コーヒーってイイよね!

生産者:ファウスティノ・フローレス

生産地域:ペルー カハマルカ県サン・ホセ・デ・ルルデス(地図

品種:イエローカトゥアイ、レッドカトゥアイ

精製方法:ウォッシュト

テイスティングノート:フラワーシロップ、オレンジ、クリーミーマウスフィール

編集長のコメント:

実はThe Weekend Brew初登場のペルーのコーヒー。The Weekend Brew #3のBrewing with...に登場してくれた坂下健介さんが働くBlue Beans Roasteryさんよりご紹介です。豆を挽いた時やお湯を注いだ時にそこまで派手な香りがなかったので、少し大人しいコーヒーなのかなと思いきや、一口啜ると口いっぱいにジューシーで元気なフレーバーが広がりました。まず感じたのはよく熟したグレープフルーツ。酸味と甘み、そして少しドライな後味がバランスを取り合っています。次に現れたのはマンゴーを彷彿とさせる滑らかで凝縮された甘み。最後にカカオやナッツのようなニュアンスも。ついついグビグビいけちゃうチャーミングなコーヒーでした。個人的に、数ある産地の中でも好みの味に出会うことが多いペルー。いつものように気取らない様子で、僕を魅了してくれました。

 


Artists in Residence
Standartを彩るアーティストたち

 

アーティスト: 

シュエトン・ワン ウェブサイト Instagram

プロフィール:

NY・ブルックリン在住のイラストレーター兼デザイナー。昨年メリーランド州の芸術大学を卒業し、現在はフリーランスとして活動中。デジタル・アナログの双方を駆使しながら、パッケージデザインから企業広告まで幅広い分野でプロジェクトに取り組んでいる。

最新の掲載記事:

Standart Japan第15号 「エンツォが豆を感じるようになるまで」

Inspiration
おすすめの本、映画、音楽、アート

MOMENT vol3 [City as a home]

以前どこかの本屋で出会ったMOMENT。新しい都市のあり方や暮らし方、ローカルとは何かという問いをさまざまな場所や考え方を横断しながら読み解いていくインディペンデント雑誌です。毎号いくつかの街からの視点で"人々の生活"、つまりは暮らしや仕事や遊びを深堀りしていきます。最新号の3号は「City as a home」というテーマ。香港、アムステルダム、埼玉県小川町などから、ホームとしての都市のあり方について考えます。コロナの影響で自宅や自宅周辺地域で過ごす日々が続き、自分たちの住む街や都市の機能について考えたり疑問を持つことが増えた人も多いせいなのか、いくつかの雑誌で同様のトピックがこの頃立て続けに取り上げられているように感じ、時代性を感じます。それぞれの街で抱える問題や状況が異なりますが、そこで語られる視点を自分の住む地域に当てはめて、類似点を探したり、どんなことが起こるのかなと想像を膨らませる時間が心地いいです。誌面のグラフィックや構成のバランス、写真や漫画も素晴らしく、遊び心ある誌面作りにたくさんのインスピレーションをもらいました。



Brewing with…
あの人のコーヒーレシピ 

安川 佳織

姉の「将来カフェをやりたい」という一言がきっかけで飲食店で働くことに。働くうちにより美味しい珈琲を淹れたいと思うようになり、現在一緒に働いているスタッフとの出会いもあり、思い切って独立。花待ち雨珈琲をオープン。複数のハンドドリップ大会で優勝、入賞する。バスケ、釣り、キャンプなどが好き。

セットアップ:

抽出器具: カリタウェーブ
豆量:18g
湯量:「抽出量」 200cc
挽き目:EK43 15.0
湯温:87℃
抽出時間:1:40

手順:

  1. ペーパーをリンスし、ドリッパーに粉をセットする
  2. 全体にお湯をかけ、20秒ほど蒸らす
  3. 数回に分けてお湯を注ぐ
  4. 抽出量が200㏄になったところでドリッパーを外す

    ポイント:

    抽出液をスプーンなどでかき混ぜ、温めておいたカップに注ぎます。

    コメント:

    店名の「ほまちあめ」とは「外待雨」という雨の名前から由来しています。この雨はある一定の地域に降るにわか雨のことを指す言葉です。私たちの珈琲を飲んで、その人自身やその空間に幸せが降りこみますように、という意味が込めれています。皆さんの素敵な時間に珈琲がより彩りを添えますように。


     

    今週の The Weekend Brew はいかがでしたか?

    今週のShoutout!は、Youtuberの岩崎泰三さん。Standart Japanの最新号をご紹介いただきました。いい感じにいじってもらえて嬉しい😊 ありがとうございます!

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    今週の The Weekend Brew は Standart Japan 第17号スポンサーの TYPICA、パートナーの Victoria Arduino x トーエイ工業Probat x DKSHSwiss WaterANKOMNのサポートでお届けしました。


    LOVE & COFFEE✌️
    Standart Japan
    (執筆・編集:Takaya & Atsushi)

    #62: ギフトカード、培養、コーヒー

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