Meet Our Partners: Panasonic The Roast

Meet Our Partners: Panasonic The Roast

定期購読いただいている皆さんのお手元に無事Standart Japan第12号が届きはじめたようで、InstagramやTwitterに日々投稿される写真やコメントをチーム一同嬉しく拝見しています!

今回はパートナーとしてStandart Japan第11号を、そしてスポンサーとしてStandart Japan第12号をサポートしてくれたPanasonic The Roastをご紹介。コーヒー焙煎のサブスクリプションサービス「The Roast」の立ち上げストーリーや、コーヒーに関して門外漢であるPanasonicが今後コーヒーのプロたちとどんな未来を作っていこうとしているかについてはStandart Japan第12号をチェックしてみてください!

以下では、「そもそもThe Roastとは?」といったベーシックなところから、Panasonicが提案する「おうちカフェ」の話まで、The Roastプロジェクトチームの小嶋さんにお話を伺いました。



―小嶋さん、こんにちは! まずは「焙煎のサブスクリプションサービス」The Roastの具体的なサービス内容について教えてください。

現在The RoastにはBasicとExpertという2種類のサービスがあります。

Basicサービスはスタート時に小型焙煎機を購入いただき、以後は毎月届く生豆とそれぞれの豆に合わせたプロファイルを使って自宅で焙煎を楽しんでもらうというもの。焙煎プロファイルは豆香洞コーヒーの後藤 直紀さん(2013年ワールド・ロースティング・チャンピオン)をはじめ、プロの焙煎士の方々に開発してもらったものなので、自宅にいながら世界トップクラスの焙煎技術を再現できます。 

Expertは焙煎上級者・プロの焙煎士向けで、Basicサービスの内容に加え、専用アプリを使って自由に焙煎プロファイルを作成できるというサービスです。プロの現場では生豆の品質を見極めるサンプルローストや、味作りの検証サンプルづくりなどでご利用いただいています。

 

—コーヒー好きの方が自宅で、プロがお店で、という姿はなんとなく想像できるんですが、それ以外の使い方もあるんですか?

一般の方ですと、例えば横浜の関内にある「G Innovation Hub YOKOHAMA」というコワーキングスペースでは、カフェコーナーでThe Roastをご利用いただいています。ここにはコーヒーミルなどのさまざまな器具も置いてあるので、ご利用者は自分の好みに焙煎したコーヒー豆を好きな方法で抽出することまでできるんです。

カフェコーナーでは、The Roastを囲みながらコーヒー談義が交わされていたり、コーヒーを通じた新たなコミュニケーションが生まれているとうかがいました。あとはコーヒー焙煎を軸にしたイベントも開催されているようです。

Expertサービスに関してですと、焙煎を理論的に学ぶ勉強会が各地で開催されています。The Roastは狙ったプロファイルを完全に再現できるので、ほんのわずかな温度や時間の違いを微妙に調節して、味わいがどのように変化するのかを数値とカッピング評価の両面から検証されたり、極端で非現実なプロファイルで焙煎してどのような味わいになるのかなどを勉強されたりしているようです

また、各種競技会に出場される方やQグレーダーなどの資格を目指す方のカッピング・トレーニングにExpertをご利用いただいているケースもあります。微妙に風味の違う焙煎豆を何回でも準備できるので、舌を鍛えるのに最適だと好評いただいています。

面白いケースとしては、The Roastをお持ちのカフェが主催されている「ミニ焙煎大会」があります。誰でも簡単に扱えるので、お客様まで巻き込んでカフェのコミュニティづくりにもご活用いただいているようなんです。

 

—トレーニングといえば、The Roastを使ったeラーニングサービスも提供されていますよね。

そうなんです。カフェのオーナーさんから、教育に時間と人員を割くのが難しいというお話や、もっとコーヒーについて深く学びたいというお話を何度も耳にしまして、The Roastを使ったeラーニング「コーヒービーンズマスター」を昨年末にスタートしました。

 

ジュニアコースとシニアコースの2種類が用意されていて、どちらも座学とThe Roastを使って実際に焙煎するパートが含まれています。コーヒーに関する勉強はもちろん座学が必要な箇所もありますが、結局は実際に焙煎して、飲み比べないと分からないところがありますよね。The Roastなら少量の豆をオンデマンドで焙煎できるのでトレーニングに使いやすいという感想をいただいています。
あえて「悪い焙煎」を再現して、「良い焙煎」のイメージをスタッフの方々で共有するという風に使われているところもあるようです。これはThe Roastの再現性の高さが評価されているのだと思います。

 

—Standart Japan第12号の記事でも触れた通り、積極的にイベントや交流会を開催して、そこで得た情報が製品にも反映されているようですね。そういった取り組みの一環として、記事内では取りあげられなかった「コーヒーAIランドジャパンプロジェクト」について教えていただけますか?

プロジェクト誕生の背景として、The Roastを通じて出会う多くのコーヒープロフェッショナルの方々は、「2080年にアラビカ種が絶滅するかもしれない」「おいしいコーヒーが飲めなくなるかもしれない」とコーヒー業界の将来について現実味を帯びた危機感を持たれていました。

そこでパナソニックとして何かお役立ちできることはないかと模索している中、コーヒーの育成環境として非常に過酷な沖縄でスペシャルティコーヒーの栽培に成功されたアダ・ファームの徳田さんと出会いました。

徳田さんはコーヒー豆の品質を向上させるために、バリスタや焙煎士といったコーヒープロフェッショナルからのアドバイスをもらいながら一緒に成長していきたいという想いを持っていらっしゃいました。

そこでThe Roastプロジェクトの一環として、生産者、バリスタ、焙煎士、などコーヒーの仕事に携わる皆さんと一緒に、日本初のスペシャルティコーヒーを評価し、味づくりを行っていこうということになり、コーヒーAIランドジャパンプロジェクトを立ち上げたんです。

具体的な活動例としては、沖縄のスペシャルティコーヒーを一般消費者の皆様に知っていただくため、AKATITIと名付けられた沖縄産スペシャルティコーヒー(豆ポレポレの仲村 良行さんがプロファイルを制作。AKATITIの名付け親でもある)を各種イベントで試飲していただきました。

さらに、皆さんと関わり合いの中で、これらの活動を継続的に発信して行こうという声も挙がり、WEBメディアAKATITIもスタートしました。

 

—コーヒーAIランドジャパンプロジェクトではコーヒーのプロだけでなく、空間設計や音楽家など他分野の方々とも協業されていますよね。何か新しい気づきはありましたか?

自宅でコーヒーを飲んでほっこりとする瞬間に幸せを感じる人は多いと思いますが、そこにはコーヒー以外の要素も大きく関係しているということを再認識しました。

The Roastは焙煎機ですが、コーヒーを飲む瞬間をもっと素敵にしたいということにまで目を向けると、そこには居心地のよい空間や、音楽、映像なども必要になってくるということです。

この気づきを受けて、私たちパナソニックがお客様にご提供できる家電や住宅という商品だけでなく、コーヒーをほっこり飲むシーンまで考えた「おうちカフェ」コンセプトのご提案もこれから積極的に進めていきたいですね。

 

—今後自宅でコーヒーを飲むシーンはさらに増えてきそうですしね。

そうですね。ご自宅でじっくりとコーヒーを楽しみたい、焙煎にチャレンジしてみたいというお客様が沢山いらしゃったようで、The Roastのご購入も増えております。また、The Roastは「DMMいろいろレンタル」でレンタルもでき、こちらの利用率も以前より上がっています。

ユーザーの皆様も、いつもより焙煎回数が増加しており、巣ごもりのお供にThe Roastで充実したコーヒータイムをしていただいているようです。

 

—自粛期間が長引くにつれて、オンラインでは抽出に関する情報もたくさん共有されていますが、これを機に焙煎にチャレンジしてみるというのも気分転換になるかもしれませんね。小嶋さん、ありがとうございました!

 

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