Meet Our Partners: トーエイ工業株式会社

今回ご紹介するパートナーは、Standart Japanを創刊からずっとサポートしてくださっているトーエイ工業株式会社です。

2015年以降、ワールド・バリスタ・チャンピオンシップのオフィシャルマシンとして使われていることでも知られるBlack Eagle。同社はその開発元であるVictoria Arduino、さらにはSimonelliグループの製品の販売・メンテナンスを日本国内のお店向けに行っています。

COVID-19の影響で休業を余儀なくされたお店も出てきている現状を受け、代表取締役社長の畝岡さんにメンテナンス上のアドバイスなどについて伺いました。



―本題であるメンテナンスの話をお聞きする前に、コーヒー機器の販売を行っているトーエイ工業から見たCOVID-19の影響について教えていただけますか?

幸いパートナーであるメーカー、社内のスタッフとその家族にも、メンテナンス代理店にも今のところ感染者は出ていませんが、多くのお客様が営業時間の短縮や臨時休業の対応をされているので、当然電話は鳴らなくなってきました。

ヨーロッパの震源地とされるイタリアでは外出禁止令が出ているため、シモネリ社も工場を稼働できておらず、製品は作られていません。それでも不思議なことにパーツだけは相変わらず入荷しています……(苦笑)。ただセールスチームはかなり早い段階で在宅勤務へ切り替わったようで、WhatsAppやメッセンジャーを使っていつも以上に情報交換しているかもしれないです。

他には展示会や競技会などのイベントは次々と延期や中止が決まりましたし、メーカーのスタッフが日本に来れないので、せっかく手元に新製品があってもトレーニングを受けられない、といった問題があります。今年はリリースイベントも企画していたので、早く状況が好転することを願っています。

 

―働き方にはどんな変化がありましたか?

営業を続けているお客様がいる限り、私たちもサポートを続けたいので、トーエイでは各部門2チームに分かれ、月曜から土曜まで代わる代わる出社しています。営業部はお客様次第ですが、どんどん直行・直帰してもらっていますね。事務所内では、人が減った分、密集しての業務は避けるよう心掛けています。

イタリアとは打って変わって、私たちと取引があるアメリカのメーカーのほとんどが米軍とも取引しているため、外出禁止令が出ても工場を稼働できています。彼らの安全策はとても参考になりますよ!

 

―先ほどお話されていた通り、臨時休業されているお店は全国にたくさんありますが、この先休業を決断されたお店ではどんなことをすればいいんでしょうか?

以下に箇条書きでご説明しますね。

  1. フル・バック・フラッシュを行う(以下の動画を参照のうえ、各グループのクリーニングをフルで行ってください)
  2. シャワースクリーン、スチームワンドとシール周りの清掃
  3. 洗剤を泡立て、たっぷりのお湯で排水
  4. しっかりとリンスした後、ピッチャーに泡立てた洗剤とたっぷりのお湯を流す
  5. グラインダーのホッパーを空にし、ホッパーと本体を繋ぐ箇所も完全に空になるまで豆を挽く
  6. 電源を落とす。マシン右下にある電源ボタンと、ブレーカーも落とす
  7. 水栓を閉める

バックフラッシュの解説動画 

 

—お休み期間中にすべきメンテナンスは何かありますか?

エスプレッソマシンに関してだと、グループガスケットの交換や、スチームワンド周りのグリースアップは、マシンが熱くない分、安全にできると思います。

グラインダーについては、例えばミトスであればブレードは分解清掃、クランプクラッシャーの確認もした方がいいですね。そのとき注意していただきたいのが、必ず本体の電源をOFFにし、電源プラグを取り外してから作業するということです。

浄水器はこまめに水を通すようにしてください。長期間水を流さないでおくとカートリッジ内にカビが発生してしまいますので、少なくとも週に1度は数分間蛇口から水を流すようしないといけないそうです。

 

—逆にここはプロに任せた方がいいというメンテナンス項目としてはどんなものがありますか?

Oリングやガスケットなどの消耗部品の交換や、簡単に取り外しできるパーツの清掃はこまめに行っていただきたい一方で、コーヒーマシンの進化は早く、精密度合いも年々上がってきています。なのでこれまでにご説明したメンテナンス以外は、思わぬ怪我やマシンの故障の原因になりかねないので、ぜひ私たちにお問い合わせいただきたいです。

 

—ようやく営業再開ができる! となったときには何から始めればいいでしょうか?

グライダーと浄水器については定期メンテと変わりないので、エスプレッソマシンについてのみご説明しますね。

  1. マシンの電源をオンにする
  2. すべてのグループをしっかりパージする(各グループ1リットル)
  3. (マシンの電源を入れ、ボイラー圧が1.2バールに達したら)ホットウォーターワンドからお湯を出し、メインボイラーの水を新鮮な水に入れ替えてください。2グループの場合は4-5リットル、3グループの製品の場合は6-7リットルで十分です

もうコロナ以前の世界に戻ることはないとか、このまま「Low Touch Economy」になるとか言われていますが、やっぱり寿司を奪い合って食べたり、他人のお酒飲み干してやったり、そういった密なやりとりは恋しいですね……。何より、皆さんの安全と健康を願っています。

 

 

―畝岡さん、ありがとうございました!

Meet Our Partners: トーエイ工業株式会社