#114: 太陽光、Wi-Fi、コーヒー

おはようございます。今週はどんな一週間でしたか?

今週は、東京ビッグサイトで開催されたコーヒーの祭典SCAJ2022に参加するために東京で約1週間過ごしました。今年のSCAJは来場者数が過去最高レベルで、コーヒー関係者のみならず一般のコーヒーラバーたちも多かったようですね。

SCAJが開催された3日間、StandartはCoffee Villageエリアのブースに出展していましたが、コーヒー業界内外の友人たち、沢山の読者の皆さん、これまでニュースレターでご紹介させていただいたバリスタやロースターの皆さん、ニュースレターを楽しんでくださっている方々が遊びに来てくれて、本当に嬉しい気持ちでいっぱいでした。お話できた方、できなかった方がいますが、また次の機会にお会いできるのを心から楽しみにしています!

今回のSCAJではThe Weekend Brewの号外を配布しました。十分な数を印刷していたつもりでしたが2日もたずになくなってしまい、急遽印刷屋へ走るという事態に。普段お届けしているニュースレターの要素も残しつつ、インタビューや本誌記事のレビュー、クロスワードなどが掲載されたThe Weekend Brew Paper、楽しんでいただけましたでしょうか? 会場でゲットできた方は、ぜひご感想聞かせてください!

また、SCAJの期間に合わせて、Standartの創刊編集長であるマイケル・モルカンが来日していました。2017年のStandart Japan創刊以来となるので、約5年ぶりの日本。3日間のSCAJを通じて日本のコーヒー熱を存分に感じることができたようです。

東京最終日の昨日は、SCAJの余韻を感じながらリラックスした時間をStandartメンバーで過ごすことができました。東京での様子はストーリーのハイライトにまとめているので、よければご覧になってみてください。

↓ 最終日の集合写真(左からToshi、Michal、Takaya、Atsushi、Nanako)

それでは今週も良い週末を。

編集長 Toshi

 

 

 

This Week in Coffee 
世界のコーヒーニュース

「オススメは、なんですか?」

コーヒーニュースレター「ボス・バリスタ」の先日のテーマは、お客さんからの「オススメはなんですか?」という質問。自分の好みに合ったコーヒーを選びたいという心理は十分理解できるものの、お店としては商品に優劣をつけなければならないことから回答に困ってしまうケースもあるようです。実際、筆者のアシュリーさんがバリスタだった頃は、回答に迷ったあげく、「全てのコーヒーがオススメです」と返答せざるを得なかったことも。

しかし同時にアシュリーさんが問題視しているのが、コーヒーに添えられるフレーバーノートの存在です。フレーバーノートは主にコーヒープロフェッショナルの共通言語であるがゆえに、プロ以外には馴染みのない表現も数多く含まれています。またパッケージに書かれたフレーバーを感じられない、もしくは別のフレーバーを感じたお客さんが、自らの味覚や嗅覚を疑ってしまう場合もあり、「フレーバーノートの権威性」がオススメを尋ねる背景の一部となっているようです。

そこで彼女がコーヒーラバーに提案しているのが、「どんなシチュエーションで飲みたいのか」をバリスタに伝えること。ニュースレターでは、コーヒー豆を買う際に便利な質問として次のようなものが紹介されています。

質問1:「毎日飲めるようなコーヒーですか?」
バリスタの解釈:この人は驚きよりも確実性を重視し、値段は手頃なものを探している。期間限定ではなく、リピートで購入したい。

質問2「多くの人に好まれるコーヒーですか?」
バリスタの解釈:ブラックだけでなく、ミルクや砂糖の使用が想定される。抽出方法も多岐にわたる可能性が高い。

質問3:「特別なイベントやプレゼントのために買いたいのですが、何か思い浮かぶものはありますか?」
バリスタの解釈:よりストーリー性を重視。友人や大切な人との思い出や会話の種になるような特別なモノを求めているだろう。

相手の立場に立って「効果的な問い」を考えることで、全ての人のコーヒージャーニーがより良いものになる。そんな循環を大切にしていきたいですね。

 

気になるニュース

▷ 今年度末、ブラジルのコーヒー備蓄が歴代最低を記録する見通。2年以上に渡る霜・干ばつ被害の結果、コーヒーノキの回復には時間を要すると予想されており、23年度も生産高縮小の可能性が示唆されています。

▷ サウジアラビア政府がスターバックスとの連携を計画中先日スターバックス副社長が同国のコーヒー生産地域を訪問し、将来的なスターバックス・リザーブでのサウジ産コーヒーの取り扱いについて議論が交わされたとのこと。

▷ サンフランシスコ発のコーヒー器具メーカー・フェロウが、新たなケトル「Stagg EKG Pro」を発売。予約沸騰機能やレシピ別のプリセットが追加されたほか、Wi-Fiを通じてソフトウェアのアップデートも可能に。

▷ 英国のスーパーマーケットでは、動物性ミルクの平均価格が植物性ミルクを上回っているそう。主に農薬高騰に伴う飼料コストの上昇が原因とされており、プラントベースのライフスタイルへの移行がより一層高まりそうです。

▷ オランダ出身のインダストリアルデザイナーが、太陽光を用いてコーヒーを焙煎・抽出するシステムを構築賃貸のアパートに住む一般市民がクリーンエネルギーをどう活用できるのかを実験するため、1週間ガスと電気を止めて生活してみたところ、初日の朝にコーヒーを淹れらなかった経験から、同システムの着想を得たそうです。

物足りないあなたへ

ペーパーフィルターの廃棄量削減を目指す「コラムドリッパーがクラウドファンディングを実施中。ネスレがインド市場における過去最大規模の投資計画を発表ダンキンドーナツは2025年までに、取り扱うコーヒー全てに関して”責任ある調達”を行うと発表しました。

 

 

What We're Drinking
今週のコーヒー

今週はお休みです!
SCAJの会場では、ブースから離れることがなかなかできなかったこともあり、実はなかなかコーヒーを飲む機会がありませんでした(涙)......その代わりと言っては何ですが、SCAJ期間中に色んな場所で開催されているアフターパーティに参加して、テイスティなビールやワインやカクテルをいただきました !

 

 


What's New in the Community?
Standart Communityで起きていること

 

今週のStandart Communityでは、木工職人の杉田さんが自身の木製ミルの製作プロジェクトに当たって、進捗共有やヒアリングを行いました。プロジェクトに至るまでの背景や、コミュニティメンバー内で手挽きミル使用に当たってのポイント/不満などが共有されました。プロジェクトメンバーの一員として、製作過程を共にしているかのようなワクワク感。次の進捗共有が既に待ち遠しいです。

※Standart Japan​定期購読者の皆さんにはCommunityへの招待状をメールでお送りしています。まだの方はぜひご参加ください!

 

Inspiration
おすすめの本、映画、音楽、アート

ZINE’ MATE Podcast

10月27日〜30日に東京都現代美術館で開催されるアジア最大規模のアートブックフェス「TOKYO ART BOOK FAIR (以下TABF)」。今回ご紹介するのは、今年から始まった新たな取り組みであるポッドキャスト「ZINE’S MATE Podcast」です。

毎年同イベントでは、「Zブース」と呼ばれる個人で活動を行うアーティスト、出版社を主な対象としたブースエリアが開かれていましたが、今年からエリア名を「ZINE’S MATEエリア」に一新。さらにZine 制作の背景や出展者の方々のバックグラウンドを紹介するポッドキャストがローンチしました。個人的に興味深かったエピソードが、Little Women』の回。大学の卒業製作を機に始まった、個人的な体験や感覚を話し合うことで、ジェンダー・フェミニズムの問題を掘り下げていく本誌は、今年6月にクラウドファンディングも実施したのだそう。エピソード内でも、特に韓国におけるフェミニズムやインディペンデント出版の話題が個人的に興味深く、是非ブースを訪れて話を伺ってみたいと思っています。通常イベントもポッドキャストも、特定の場所・時間の中で完結することが多いですが、今回のようにあらゆる時間軸が交差し、新たなコミュニケーションの機会が生まれる仕組みは非常に魅力的だと感じました。TBAFは事前チケット制なので、参加の際はお忘れなく!

 

Brewing with…
あの人のコーヒーレシピ 

 

平田 安優美 aka ひらちゃん

臨床検査技師として病院で働いた後、ワーキングホリデーでオーストラリアに1年ほど居ました。その時にバリスタとして働き始めました。日本に帰ってきた後もやっぱりコーヒーを仕事にしたいと思い、大阪のエルマーズグリーンに入社。3年ほどお世話になり、いろいろ経験させてもらいました。現在は、再び臨床検査技師として働きながら、大阪・本町のaoma coffeeでバリスタをしています。

今気になっている問いは?

物価はどこまで上がっていくのか? ずるずると止まらない円安はいつまで続くのか? 平均給与の低い日本での働き方や生活はどう変化していくのか? コーヒーにも直結する、もしくは既に起こっている問題だと思います。

お気に入りの場所は?

コーヒーショップだったらエスプレッソマシンの側の席が1番お気に入りです。マシンのあたたかさと音と香りが落ち着くので。

譲れないこだわりは?

安くて良いモノも沢山ありますが、異常に安いものは買わないようにしています。モノだったら壊れやすかったり、食べ物だったら変なものが入っていたり美味しくなかったりするので。旅行へ行っても楽しむ為にケチりません。

今誰と一緒にコーヒーを飲みたい?

おばあちゃんの恋バナを聞きながら一緒にコーヒーを飲みたいです。普段インスタントコーヒーは飲まないけど、おばあちゃんのだったら飲める!

あなたのギルティープレジャーを教えてください。

毎朝食パンにたっぷりのバターを溶かして塗り広げて食べています。気分でシナモンシュガーもかけたり。ヨーグルトにもたくさん蜂蜜かけちゃう派です。

 

Fancy a refill?
編集後記 

SCAJ 期間中、Standartブースを訪れてくださった方々本当にありがとうございました!自分は10/13〜14の期間ブースに立っていたのですが、たくさんの方々からいただいた「いつもニュースレター読んでます」のお言葉に、終始感動しっぱなしの2日間でした。さらにStandartファウンダーのマイケル、Standart JapanチームのNanakoさんとも初対面!Standartが、そしてコーヒーが、もっともっと好きになった時間でした。しばらくはこの余韻とともに、SCAJ土産のコーヒーを堪能しようと思います。

Takaya

 


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今週の The Weekend Brew は Standart Japan 第21号スポンサーのTYPICA、パートナーの Victoria Arduino x トーエイ工業FAEMA x DKSHSwiss Waterブルートーカイコーヒーのサポートでお届けしました

LOVE & COFFEE✌️
Standart Japan
(執筆・編集:Takaya & Atsushi)

#114: 太陽光、Wi-Fi、コーヒー

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