Standart Japan 第14号発売

Standart Japan 第14号発売

先号から生まれ変わったStandartを楽しんでもらえているでしょうか? デザインを一新してから早3か月。Standart Japan第14号の発売です。

今号のキーワードは「宇宙」「虹」「コーヒー」。生まれ育った故郷や長年築いたキャリアを離れ、コーヒーの世界に飛び込んだ人たちはどのように自分の居場所を築いていったのか。カラフルなコーヒーの世界を構成するのはどんな人たちなのか。「リモート疲れ」でグレーな気持ちになっているあなたにも、ポジティブかつカラフルな未来を描けるようなストーリーをお届けします。

2020年11月下旬より全国へ順次発送予定です!

 

Standart Japan #14 

いつものようにStandart Japan 14号の中身を一足先にご紹介。

インド

生産・消費の両面で盛り上がりを見せ、「スペシャルティコーヒー革命への過渡期にある」とさえ言われるインドのコーヒーシーン。品質重視の意識が広がる同国の可能性に迫ります。

焙煎が生み出す「色」

「個々のコーヒー特有の味わい引き出すには、本質をぼかさないよう浅く焙煎する必要がある」という主旨の言葉をよく耳にしますが、「深煎り=低品質」という理解は正しいと言えるのでしょうか? 生豆バイヤー兼焙煎士として活躍する著者が、焙煎度合いと品質の関係の裏にある誤解や勘違いを解いていきます。

Meet Your Barista

文字や数字などさまざまな種類の情報と色が関連づけて知覚される「共感覚」。この感覚を生かして、スペシャルティコーヒー体験をより身近なものにしようと日々丸山珈琲の店頭に立つ志摩瞳さん。ジャパン・バリスタ・チャンピオンシップにも毎年参加する彼女に、色とコーヒーの関係やベストな接客、自己表現についてお話を聞きました。

アグロフォレストリーとコーヒー栽培のこれから

ブラジルでは土地の所有者が所有地の一部を自然植生として残さなければならないと法律で定められており、コーヒー農園の一角にも豊かな自然が広がっています。そんなブラジルのコーヒー農園を訪れた筆者が、土壌の健全化や生物多様性の向上といった観点から、近年コーヒー栽培の一形態として注目が集まるアグロフォレストリー(森林農法)の可能性に迫りました。

ホスピタリティ最前線:色

食欲増進・抑制効果や第一印象の形成に関係する色という要素を、世界的なホスピタリティ企業はどのように活用しているのでしょうか。

 

ボスでいるということ

堀口珈琲 前社長の伊藤亮太さんによるエッセイ。大学卒業後の10年間を宇宙開発事業団(NASDA、現JAXA)で過ごした彼は、何に惹かれてコーヒーの世界に飛び込んだのか。接客やマネジメントの仕事を通して伊藤さんが学んだこと、さらにはこれから堀口珈琲と彼が向かう先について。

シャウト!

Ximena Rubioさんは今、コーヒー業界の何に怒っているのでしょうか? メキシコシティのカフェ・バーLicorería LimantourでHead of Coffee として働く彼女の、ありのままの叫び。

色と知覚の関係

私たちが食べ物をどのように感じるかは、色に大きく左右されます。例えば、コーヒーカップやパッケージなどに使われている「外在的な」色が、そのコーヒーの味わいに対する私たちの予想に影響を及ぼし、さらには実際に知覚する情報まで変えてしまうことさえあるのです。私たちの脳にさまざまな効果をもたらす色はフレーバーの知覚にどのような影響を与えるのか? そこから得られるヒントとは?

ベルリンのクィアなバリスタたち

スペシャルティコーヒーの世界でクィアな人々はどんな居場所を築いているのでしょうか?ベルリンに住むライターのKevin が自身の経験と、4 人のクィアなバリスタとの会話を振り返りながら、クィアなコーヒーの世界をご紹介します。

私の特等席

近所のカフェでいつも座るお気に入りの席。そんな誰もが持っているであろう「特等席」に贈る叙情詩的フォトエッセイ。

24/7

コロンビアのアンティオキア県でコーヒー農園を営む日本人生産者、松尾 彩香さんの一日を追いました。

Meet Your Guest

韓国生まれインド・アメリカ育ちと、旅をするように生きてきたSunghee Tark さんは、2016 年にコスタリカで女性のコーヒー生産者を支援する非営利団体Bean Voyage を立ち上げ、新たな道を歩み始めました。10 代の頃からマイノリティの立場を経験したことが現在の活動に繋がっていると話す彼女。その道のりや生産国における性差別の問題についてお話を聞きました。

好きだったコーヒーへのラブレター

「長年同じ農家からコーヒーを仕入れています」「お気に入りのコーヒーの生産者と仲が良いんです」と伝えるとき、人は相手からどのような反応を期待するものでしょうか? ポッドキャスト番組「Boss Barista」のホストAshley Rodriguezさんと「リレーションシップ・コーヒー」という言葉に潜む危険性について考えます。

イスタンブール

悠久の昔から世界中に大きな影響を及ぼしてきたイスタンブール。この都市の歴史とともに、オスマン帝国支配下で抑圧されながらも伝統的なコーヒーハウスや新世代のカフェを生み出してきたトルコのコーヒーシーンをご紹介します。

 

SPONSOR & PARTNERS

今号のメインスポンサーは、毎号パートナーとしてStandart JapanをサポートしてくれているVictoria Arduino。特集記事では、2007年のワールド・バリスタ・チャンピオンで最近はコーヒーYouTuberとしても知られるJames Hoffmannさんを案内役に、新製品Eagle Oneの開発の裏側に迫ります。

さらに世界4万人以上のバリスタに支持されるオンライン教育プラットフォームBarista Hustle、「製品そのものをプロジェクト化する」というアイディアのもとユーザーと手を取り合って世界中の開発プロジェクトを支援するMiiR、そして「One-Global-Team」アプローチでバリューチェーンの価値の最大化を支援するSucafinaがStandart Japan第14号のパートナーを務めてくれました。ありがとうございます!

 

サンプルコーヒー

第14号のサンプルコーヒーは、Verve Coffee Roastersのもの。今年の7月北鎌倉にロースタリー&カフェをオープンした同ブランドの人気ブレンドコーヒーをお届けします!