Standart Japan 第10号発売!

Standart Japan 第10号発売!

先月のSCAJでStandart Japanのブースに遊びに来てくださったみなさん、ありがとうございました! Barista Hustle Japanと共同で初日の夜に開催したイベント「Get Together, Get Connected」も大盛況に終わり、改めてコーヒーの人を繋ぐ力を感じられました。普段なかなか直接会えない読者のみなさんや、Standartをはじめて知ったという方とたくさんお話ができ、とても充実した1週間でした。

秋から冬にかけてはコーヒー関連イベントがたくさん開催されるので、Standartの出展情報については、FacebookInstagramのアカウントをチェックしてみてください。

そしてついに、Standart Japan第10号のリリースです🎉 

以下では、「歴史」に焦点をあてた今号の内容をご紹介していきます! 定期購読をお申込みの方、お取扱店には10月17日ごろから順次発送を予定していますので、ぜひお楽しみに。

COFFEEチャプター

競技会の常連かつ、最近はカフェでもよく見かける希少品種「ゲシャ」。コーヒー通なら一度は口にしたことがあるであろうこの品種のルーツについては、実は未だ謎が多く残されています。「ミッシングリンク」では、エチオピアからケニア、そしてパナマへと渡ったとされるゲシャの足取りを追いながら、その歴史に迫ります。

Chad Trewickさんによるコーヒーの価格危機に関するシリーズの最終章「これから向かう先」。Standart Japan第7号から続くシリーズの最後を飾るこの記事では、スペシャルティコーヒー協会(SCA)をはじめとする業界のリーダーたちが、価格危機にどのような対策を講じようとしているのか、そしてこれまでに生まれた議論が向かう先について解説します。

アメリカで唯一商業的にコーヒーを生産しているハワイ州。観光資源のひとつとしても活用されている現地のコーヒー農園はどんな状況にあるのでしょうか? 他国とは比較にならないほど高い賃金水準やCBBの被害に苦しみながらも、これまでに築いたブランドにとらわれず品質改善を目指すハワイのコーヒー農園の実際を一緒に覗いてみましょう。

お茶とコーヒーの比較シリーズも今回が最終回。最後のテーマは「抽出」です。前回の加工(精製)編では、コーヒー以上に多種多様なお茶の加工方法について見てきましたが、本編ではそれぞれにあった抽出方法・器具についてご紹介します。 

PEOPLEチャプター

今号のPeopleチャプターの幕を開けるのは、競技会のジャッジが主人公のショートストーリー「石になった舌」。味覚を失ったジャッジに医師はどんなアドバイスを送ったのでしょうか? そして発症後初の競技会の結末とは?

「Meet Your Barista」でお話をうかがったのは、福岡県にあるMANLY COFFEEオーナー須永 紀子さん。3児の母、焙煎士、バリスタ、経営者とさまざまな顔を持つ須永さんのコーヒーキャリアのこれまでとこれからについて。

第9号に続く、大山崎 COFFEE ROASTERSのオーナー中村 佳太さんのエッセイ。今回のテーマはポスト資本主義。成長が半ば「強制」される資本主義社会にありながら、数百年にわたって人のつながりと商取引が無理なく共存する京都の小商いの姿に迫ります。そこには資本主義のその先のヒントが隠されていました。

Standart Japan第8号の「好みの問題」ではモノの第一性質と第二性質についてや、認識論の観点から見たコーヒーの好みについて議論しました。そして今号では「まずい」コーヒーを好んで飲む筆者が、自分の趣向とその背景についてたっぷりと語ってくれました。

「Meet Your Stockists」では、東京・下北沢にある老舗スペシャルティカフェCoffea Exlibrisと東府中にある焙煎所kettleをご紹介。

WORLDチャプター

あるフライトで発生したコーヒーメーカー「爆発」事件。その真相を解明するうちに見えてきた、飛行機の中で出されるコーヒーがおいしくならない理由と、機内のコーヒーがもつ不思議な力については「高度8,000フィート」で。

「Meet Your Guest」では、佐賀県が誇る伝統工芸品有田焼の石膏型職人として活躍する岩永 和久さんのインタビューをお届け。「守るのも伝統、新しいものを作り続けるのも次の世代に繋げるための伝統」と語る岩永さんが見る有田焼の未来や、日本各地のカフェ・ロースターとコラボレーションをはじめたきっかけについて。

コーヒーで有名な都市といえば、シアトルやメルボルンなどの名前が挙がりがちですが、実はニューヨークも全米一のコーヒー消費量を誇る「コーヒー都市」なんです。「フィルターなしのニューヨーク」では、普段は華々しいアートや音楽の陰に隠れがちなこの都市のコーヒーの姿と、コーヒーがニューヨークの歴史に及ぼしてきた影響について明らかにしていきます。

ニューヨークの次はパリへひとっ飛び。「パリジャンにとっての朝食はタバコとコーヒー」なんてフレーズを耳にすることがあるくらい、コーヒーが生活に浸透しているパリですが、実際のところカフェで出てくるコーヒーそのものの評判は、これまであまり良くありませんでした。この一見矛盾するような状態が生まれた背景や、これからのパリのコーヒーシーンについてシティプロファイルでご紹介します。

SPONSOR&PARTNERS

今号のメインスポンサーは、「Swiss Precision」を世界中に届けるグラインダーメーカーのDitting。特集記事ではワールド・ブリュワーズ・カップのオフィシャルグラインダー804 Lab Sweetの魅力や、バリスタとのコラボレーションに力を入れる彼らの姿をお届けします。

さらに毎号Standart JapanをサポートしてくださっているVictoria Arduino、SCAJで美しいブースに多くの人が足を止めていたゴールドフィルターで知られるCores、最近は競技会用にも使われているというデジタルマイクロ焙煎機のIkawa、そして20か国もの生産地から世界中に最高品質の生豆を提供している「コーヒーハンター」のMercantaの4社がStandart第10号のパートナーを務めてくれました。皆さんありがとうございます!

サンプルコーヒー

第10号のサンプルコーヒーは、韓国ソウルを本拠地とするBEAN BROTHERSのもの。韓国内だけでなくマレーシアにまでその店舗網を拡大し成長を続ける彼らのコーヒーをお楽しみに!