電動でもガス式と同じパワーを発揮——Probatの1kg電動焙煎機P01が日本上陸

電動でもガス式と同じパワーを発揮——Probatの1kg電動焙煎機P01が日本上陸

Standart Japan第23号のパートナーを務めてくれたProbatの最新式電動焙煎機P01が日本でもリリースされました。そこで日本総代理店のDKSHに、Probatinoの後継機にあたるP01の魅力を聞きました。

熱源がガスから電気に変わったことで、コーヒーの味わいに変化は生まれないものなのでしょうか?

Probat独自の技術開発により、P01はガス式焙煎機と同様の加熱速度で、かつ細かなコントロールができるようになっています。以前お話ししたPIIIシリーズと同じ制御システムが搭載されているので、各種センサーの情報を参照しながらガス式加熱と同じようなカーブを描くことができ、再現性のある焙煎結果をもたらします。

P01はどんな使い方がお勧めですか?

P01は推奨焙煎量が0.8〜1.2kgと少量の焙煎に最適です。それから先ほどお伝えした制御システムによって焙煎時の状況を細かくモニタリングできるので、新しい焙煎プロファイルの開発にも役立ちます。PIIIシリーズの他の焙煎機(5kgや12kg釜)と組み合わせれば、レシピを迅速に移行できます。また、P01の前身であるProbatinoが農園や品評会会場でも使われていたように、サンプルロースターとして生豆の品質チェックにも活用できます。

とお伝えすると、すでに焙煎機をお持ちの方用と思われるかもしれませんが、初めての一台としてもおすすめです。P01には温度センサー、圧力モニタリング、ドラム用インバーター(ドラム回転速度を可変できる装置)、そしてソフトウェアを含むすべてがパッケージとして付属しています。それほど多くの焙煎量を想定していないながらも、最先端なソフトウェアを備えたマシンを探している方には、 P01 が最適です。また複数のデザインオプションが利用可能なので、お店の雰囲気や好みに合わせてカスタマイズできます。

例えばP01をテストロースターとして、P12 をプロダクトロースターとして使う場合に注意すべき点はありますか?

まずPlllシリーズ同士なら問題なく焙煎レシピを相互運用できます。ただ転用時に注意することとしては、焙煎機の大きさや設置環境によって性能の違い(暖気時間、内圧等の誤差)が出ることです。

暖気、内圧の誤差を調整するために、P05やP12ではVFDパッケージ(インバーター制御)や圧力モニタリングを付けることを推奨しています。

またPIIIシリーズよりクロップスターと共同開発したソフトウェアが搭載されており、同じソフトウェアが搭載された機種のみデータを共有できる点はご注意いただく必要があります。

 

この記事は、Standart Japan第23号のパートナーProbat x DKSHの提供でお届けしました。