Standart Japan 第37号のサンプルコーヒー豆は、フィリピンのマニラに拠点を置くロースター Yardstick Coffee。フィリピンのロースターが登場するのは、なんと今回がはじめて。今回、Yardstickが読者の皆さんに選んでくれたのはコロンビア・ウィラにあるブエナビスタ農園のウォッシュトコーヒーです。
この記事では、Yardstick Coffeeや今回のサンプルコーヒー豆について、そしてYardstickがおすすめする抽出レシピもご紹介します。
Yardstick Coffeeについて

Yardstick Coffeeは、2013年にフィリピン・マニラで創業したスペシャルティコーヒーロースターであり、カフェ運営やホールセール事業も手がけるブランドです。「卓越したコーヒーを、より親しみやすく、記憶に残る、そして意味のある体験にすること」を理念に掲げ、マニラのスペシャルティコーヒーシーンを牽引してきました。
創業以来、生産者との長期的なパートナーシップを大切にしながら焙煎技術を磨き続ける一方で、コーヒーへのこだわりと同じ熱量でホスピタリティを追求したカフェづくりにも取り組んでいます。スペシャルティコーヒーに初めて触れる人から熱心なコーヒーラバーまで、誰もが自然体で楽しめる体験を提供することを目指しています。
現在はマニラ首都圏に11店舗のカフェを展開し、自社ロースタリーからフィリピン国内のカフェやレストラン、ホテルへコーヒーを供給しています。焙煎にはProbat G46とProbat P12を採用し、さらにRoestを活用して新たなコーヒーの評価や焙煎プロファイルの開発を行うなど、品質向上への飽くなき探求を続けています。

こうした取り組みは国内外で高く評価されており、Yardstickは2025年と2026年に「World’s 100 Best Coffee Shops」に選出されました。マニラのスペシャルティコーヒー文化の発展に貢献するとともに、世界各地のコーヒーコミュニティとのつながりを育み続ける存在としても知られています。
Yardstickが大切にしているのは、コーヒーを通じて人と人とをつなぐこと。一杯のコーヒーの背景にある生産者の営み、焙煎士の技術、そしてゲストを迎える温かなホスピタリティまでを含めて届けることが、このブランドの哲学です。その一杯には、品質への揺るぎないこだわりとクラフトマンシップ、そして人への深い敬意が息づいています。
Colombia: Buena Vista - コロンビア:ブエナビスタ

ウィラ県は、カウカ県やナリーニョ県と並び、コロンビア南部を代表するコーヒー生産地のひとつです。山脈に囲まれた谷あいをマグダレナ川が流れるこの地域では、高地ならではの冷涼な気候と豊かな自然環境のもとでコーヒーが栽培されています。なかでも南西部の高地で生産されるウォッシュトコーヒーは、この土地特有のテロワールを色濃く映し出した、個性豊かで魅力的な風味を備えています。
生産者のファビオ氏は、34年にわたりコーヒー栽培に携わってきました。大量生産が主流だった時代を経て、近年は高品質なマイクロロットの生産へと舵を切り、品質重視のコーヒーづくりに注力しています。スペシャルティコーヒーへの深い理解を持ち、市場の変化にも柔軟に対応しながら、さらなる品質向上を追求し続けています。
フレーバーノート:グレープフルーツ、甘夏、ライム、ブラウンシュガー
プロセス:ウォッシュト
トレーサビリティ:コロンビア ウィラ県 ブエナビスタ農園
品種:タビ種
標高:1,480m
<おすすめの抽出方法>

[Hario V60]
豆量:15g
湯量:250g
挽き目:中細挽き
抽出比率:1:16~17
湯温:92〜93℃
抽出方法:
- タイマーをスタートして30gのお湯を注ぎ、蒸らしを行います。
注ぎ終わったらドリッパーを軽く揺すり、0:30までそのまま待ちます。 - 250gまで一定の流量で注ぎ続けます。
一定の流量を保ちながら、円を描くように注いでください。
Yardstickでは、大きな円を2周、小さな円を2周描く注湯を繰り返し、目標の湯量まで注いでいます。 - 250gまで注湯後、ドリッパー内のコーヒーベッドを平らに整えるために、ドリッパーを軽く一度スワール(回し)します。
目標抽出時間:2分30秒〜3分00秒
抽出のポイント:
- 抽出が2分20秒より早く終わる場合は、挽き目を少し細かくしてください。
- 抽出が3分15秒以上かかる場合は、挽き目を少し粗くしてください。
[Espresso]
豆量:18g
抽出量:45g
湯温:93℃
抽出時間:28〜32秒
推奨エイジング期間:焙煎日から15〜21日
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