おはようございます。今週はどんな一週間でしたか?
今週は、週の前半に次号のリリース準備を進めながら、次次号のコンテンツを決めて作業に取り掛かり始めました。そして、週の後半からは来週末にかけての休暇がスタート!
休暇初日前夜、頭と体をお休みモードに切り替えるべく、このアクティビティからスタートしました。
先日のギリシャ・アテネの旅でゲットしたEK43のレゴブロックがかなり小さくて苦戦しました。レバーやスイッチのあたりもしっかり作り込んでいて、コーヒー豆のブロックもありました。こういうグッズは遊び心あって楽しいですね。
おかげで仕事から休暇への切り替えはバッチリなので、来週は家族とアウトドアで目一杯夏を満喫してきたいと思います。
それでは皆さん、良い週末を。
This Week in Coffee
世界のコーヒーニュース
宇宙レベルの引き寄せ効果
今日もおだやかな日常が流れる、フランス北東部バ=ラン県の町シルメック。この町に住む女性(匿名)は、その日も友人を自宅に招き、いつも通りテラスでのコーヒータイムを楽しんでいました。すると突然、テラス横の屋根から大きな音が鳴り響き、直後に女性の肋骨には、何かが衝突したような強い衝撃が走りました。見ると、テラスの床には、見慣れない小さな黒い石のような物体が。後日、専門家にその石の調査を依頼したところ、なんとそれが、宇宙から飛来した隕石であることが分かったそうです。
女性の証言によると、最初は屋根のタイルが落ちてきたのだと思ったものの、石に色がないことを疑問に感じて、屋根職人に確認。すると、石がセメントではないことが判明し、専門家による調査を勧められることに。後日、女性が地質学者に分析を依頼したところ、その物体が隕石であることが発覚したというわけです。NASAのデータによると、地球上には毎日約50トンの隕石が飛来する一方で、その大半は海上に落下し、仮に地上に落ちたとしても非常に小さいか、他の石との判別がほぼ不可能な状態であるのだそう。つまり、隕石が可視できる状態で地上に飛来し、且つそれが人に当たるというのは、文字通り天文学的な確率と言えるのです。幸いにも、女性の症状は軽い打撲程度の軽症で済んだとのこと。またニュースを見た他の専門家の中からは、この石は隕石ではないという意見も上がっており、現在詳しい調査が求められています。
「コーヒーはいつも、新たな出会いや発見を引き寄せる」と耳にしますが、まさかその力は宇宙レベルとは…摩訶不思議なコーヒーミステリーが、また1つ生まれたのかもしれません。アラビカタブラ、アラビカタブラ。
気になるニュース
▷ エチオピアの対中国コーヒー輸出が、著しい増加を見せています。2021~22年度のエチオピアの対中国コーヒー輸出量は、19〜20年度比でおよそ2.5倍。中国では若者を中心にコーヒー消費量が増加しており、国内コーヒー消費の成長率は、過去10年間で15%を超えています。
▷ スターバックスの労働組合が、米国内13都市を巡る、約4週間のロードトリップツアーを実施中。各地の従業員やコミュニティサポーター、消費者との交流を深めながら、活動の発信や同社からの圧力・労組潰しの現状について、理解の促進を図るとのこと。
▷ イスラエルのスタートアップ企業「アンサ」が、電子レンジで使用される誘電加熱の原理を用いた焙煎機を開発。同システムでは、焙煎時の熱を豆の内部から発生させて外側へ広げるため、余分な焦げの発生を防げるのだそう。現在アンサはこの技術の特許出願も行っています。
▷ 秋田市の喫茶店「交点」が、秋田豪雨被害へのチャリティー活動を開始。オリジナルブレンドを含む商品の売上の一部が、支援金として寄付される予定です。その他、秋田豪雨被害への支援を行っているコーヒー関係の活動があれば、 hello@standartmag.jp まで是非ご連絡ください。
▷ 香川県漆芸研究所の生徒が、研究所で飲むためのコーヒー粉11袋を、誤って「11箱」注文していたことが到着後に発覚。生徒たちが途方にくれる中、研究所の参事がSNS上で購入を呼びかけたところ、なんと半日ですべての受け取り手が見つかったそうです。これでようやく、コーヒーで一息つけますね。
物足りないあなたへ
ハワイのパラダイスコーヒーが、世界初のスペシャルティロブスタのサブスクリプションを開始。コーヒーメディア「スプラッジ」によるインド・ニューデリーのコーヒーガイド。
コーヒーイベント
▷ 高知:高知蔦屋書店にて「KOCHIi ICE COFFEE FESTIVAL」が開催中!本日最終日です!
▷ 千葉:7/29(土)に、千葉市の花見川団地商店街で、「HANAMIGAWA DANCHI COFFEE FESTIVAL」が開催予定!商店街の中でのコーヒータイム、最高です!
▷ 福岡:8/2(水)〜8/7(月)に、Kyushu Asia Coffee Festivalが、博多阪急 8階催事場にて開催予定!九州のロースターに加え、韓国、台湾、タイからも出店があるそうですよ!
▷ 長野:「みよたコーヒーウィークエンド by 長野コーヒーフェスティバル」が、8/26(土)〜8/27(日)に開催予定!「浅間国際フォトフェスティバル」の会場で開催される、長野コーヒーフェスティバルのスピンオフイベントだそうです!
※日本各地で開催されるコーヒー関連のイベント情報を募集しています! Standart CommunityやInstagramのDMやメール(hello@standartmag.jp)でぜひシェアしてください!
What We're Drinking
今週のコーヒー
Layers coffee 熊本(地図)
熊本駅から車で約10分。浅煎りのスペシャルティコーヒーを中心に取り扱い、日常で飲みたくなるコーヒーを提供しています。美味しさだけでなく、コーヒーのある時間を楽しんでもらえるような場所作りを心がけています。
生産者:18集落の生産農家 (Kibingo CWS)
生産地域:ブルンジ カヤンザ(地図)
品種:ブルボン
精製方法:ハニープロセス
テイスティングノート:ハーバル・オレンジ・白桃
編集長のコメント:
豆を挽くと濃縮感のある強い果実の香り。そして、お香のムスクのような官能的な香り。好きな匂いということもあって期待が高まります。一口啜ると、香りから連想していた濃縮果実の刺激が頭のてっぺんまで駆け巡りました。普通、くし切りにすることの多いオレンジを、皮を切り落として、丸ごとかぶりついたようなジューシーさと贅沢感のある柑橘フレーバー。甘さや果実感は水平線の彼方まで伸びていくようです。温度が少し下がるとまろやかさを増したように感じます。思い浮かんだのは、何種類かのハーブや果物(さっき切り落としたオレンジの皮も)が入ったフレーバーウォーターで、緑茶と紅茶を抽出して混ぜ合わせ、黒糖のシロップを少し垂らしたようなティーモクテル。ブルンジはいつもどこか夏をイメージすることが多いのですが、それは夏に飲むことが多いからなのか、頭に染みついた特定のイメージがあるからなのか、味から連想しているのか……。とにかく、今の時期にぴったりなフレーバーで、アイスでもぐびぐびいきたいです。めちゃ美味しい。飲んでみたい方はこちらから。
What's New in the Community?
Standart Communityで起きていること
今週のStandart Communityでは、Standart24号のMOUNTAIN MOVERさんのサンプルコーヒーがきっかけで焙煎を始められたという嬉しいニュースがシェアされました😍
すでにご自宅で焙煎をされている方々からは、焙煎機や生豆の購入先に関するおすすめ情報も。こうして読者の方同士が繋がっていく瞬間は、何度見ても胸が熱くなりますね!ホームロースティングサークルみたいなものを作っても面白いのかも🤔
※Standart Japan定期購読者の皆さんにはCommunityへの招待状をメールでお送りしています。まだの方はぜひご参加ください!
Inspiration
おすすめの本、映画、音楽、アート
「ごく平凡な記憶力の私が1年で全米記憶力チャンピオンになれた理由」 ー ジョシュア・フォア
印刷技術が発展する前までの時代では、記録媒体は石・木・紙などに限られ、情報は手書きで残されていたため、高価かつ読めること自体が貴重だったそうです。古代ギリシャでは知識人と呼ばれる人たちは皆、この記録媒体に残された情報を記憶術を活用して知識として記憶していました。本書は、その記憶術を活用して、現代で世界一の記憶力を競う記憶力選手権で活躍する頭脳アスリートたちと共に学び競い合いながら、平凡な記憶力の持ち主であるこの本の著者ジョシュア・フォアが、全米記憶力選手権で優勝するまでの1年を追うドキュメンタリーとしてまとめた一冊です。
千個以上ものランダムな数字を1時間で正確に記憶したり、100人の顔と名前を15分で覚えたりなど、驚異的な記憶力を持つ競技者たち。一見、特殊能力を持った人間のように思えますが、実際はそうではなく、ほぼ全ての競技者が車や家の鍵をどこにおいたか忘れたりもする平凡な記憶力を持った人たちなのだそう。古代ギリシャ発祥の記憶術を使えば、どんな人でも訓練次第で記憶力を高められると言います。
一流のプロたちの技術習得の秘訣を学ぶのはもちろんのこと、学校教育、最先端の脳科学、脳のリミッターを解放したかのような驚異的な能力を持つサヴァン症候群の話や、何も記憶できない健忘症を患う人たちの話など、記憶というテーマをさまざまな角度で掘り下げ、人間にとって「記憶」とは一体なんなのかということを考えさせます。
「記憶が人格を作る。記憶は私たちの価値観の基盤であり、人格の源である。記憶力をトレーニングすることは、何かを豊に育むことであり、人間の本質なのだ」グッときたジョシュア・フォアのフレーズです。本はちょっとという方は、彼のTED Talkがおすすめです。
Brewing with…
あの人のコーヒーレシピ
ジェームズ 弥宇
1999年生まれ長野県飯綱町出身。 製菓専門学校卒業後にパティシエとして就職したが、当時趣味だったカフェ巡りで珈琲に興味を持つ。転職のきっかけは、現在勤めているLIWEI COFFEE STAND/翹璹欏のオーナーLiweiさんのラテアートセミナー。 味だけではなく、見た目でも魅了できるラテアートに憧れ、バリスタの道へ。 現在、実家の果樹園のweb運営や広報活動、2023年1月から始動したWAY MAKER COFFEE ROASTERSとしても活動している。
5 questions
今気になっている問いは?
「場所や人、音楽、物…何を思いそれらに心地良いと感じているのか。」
お客様に「心地良い」と感じて頂く為にも、まず自分の「心地良い」を分析してみようと思っています。 (言語化が難しい問いでした、、)
お気に入りの場所は?
「インドネシア ヌサペニダ島」
海外旅行でバリ島経由で行った、思い出のある場所です。 バイクで山を登り、ケリンキングビーチという所に着いた時、あまりにも雄大な自然に思わず涙がでました。また、一日ぼーっと海を眺めていたい!
譲れないこだわりは?
「旬のフルーツを食べる!」
フルーツが大好きなので、1番美味しく食べることができる時期に大量に食べます。
今誰と一緒にコーヒーを飲みたい?
「地元の友達」
みうの珈琲を飲みたいって言ってくれているので、珈琲を振る舞いつつ時間を気にせずに話せたら嬉しいです。
あなたのとっておきの料理レシピは?
「炒飯の隠し味にナンプラーを使うこと。」
タイ料理が好きで、買ったもののなかなか減らなくて笑 他にも使い道ないかなーと思っていた時に炒飯に少し入れたら美味しかったのでそれから入れています。 魚醤の香りが気にならない方は是非お試しください^^
Fancy a refill?
編集後記
昨日、友人で陶芸家のスティーブンが共同主催する展示会を訪れました。スティーブンの陶芸と映像作家ハンズの写真の複合的な視覚体験を、Seven Years CoffeeのRyoくんがサーブするコーヒーとともに堪能するという最高のイベントです。美味しいコーヒーを片手に展示を見ながら、アーティストの二人や会場を訪れた人たちとも、自然と会話が広がっていく。人の魅力が溢れるほど詰まったこの空間を、訪れることができて本当によかったです。
会場は代々木上原のNo.跡地で、本日7/23(日)が展示最終日。お近くの方は是非立ち寄ってみてください!詳細はこちらから。
Takaya
今週の The Weekend Brew はいかがでしたか?
バックナンバーを含め、The Weekend Brewの感想やコメントはぜひ #standartjapan のハッシュタグと共にシェアをお願いします! 質問はメールでお待ちしております。またお友達やご家族など、The Weekend Brew を一緒に楽しんでもらえそうな方にこのメールを転送していただけると嬉しいです。
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今週の The Weekend Brew は Standart Japan 第24号スポンサーのTYPICA、パートナーの Victoria Arduino x トーエイ工業、Swiss Water、Faema x DKSH、Fellow x Kiguのサポートでお届けしました。
LOVE & COFFEE✌️
Standart Japan
(執筆・編集:Takaya & Atsushi & Nanako)