Brew it like MOMOS!

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Standart Japanを定期購読してくださっているみなさんに毎号付録としてお送りしているサンプルコーヒー。Standart Japan 第17号には、韓国のMOMOS COFFEEの Gesha Village Shewa Jibabuがついてきます!

以下ではMOMOS COFFEEに所属する、2019年のワールド・バリスタ・チャンピオン、チョン・ジュヨンさんが、今回のGesha Villageのコーヒーを淹れるおすすめのレシピをご紹介します。

 

コーヒーについて

こんにちは、Standart Japan読者の皆さん。私は韓国MOMOS COFFEEのバリスタ、そしてワールドバリスタチャンピオンのジュヨンです。Standartと一緒に私がご紹介するコーヒーは、エチオピアのゲシャビレッジ セワジバブ ナチュラルコーヒーです。

基本情報

農園のあるエリア : Bench Maji zone
農園 : Gesha Village
栽培エリア : Shewa Jibabu
ロット番号 : 20/042
品種 : Gori Gesha
精製方法 : Natural(Sun Dried)
乾燥日数 : 43 days
標高 : 1,973 - 2,069m
テイスティングノート : Blueberry, Rose, Milk Chocolate

ゲシャビレッジは、エチオピア西端に位置する、ゲシャ品種を栽培するために最適な環境を持っています。今のゲシャビレッジのプロデューサーであるアダムとレイチェルは、ゲシャ品種の専門家ウィリアムブートと一緒にゲシャ品種の根源地であるエチオピアで、ゲシャ農園を作るためにエチオピアの色んな場所に行って栽培に適した環境を探しました。そして、ついにゲシャの栽培に適した高度、降水量などすべての条件を満たす場所が見つかりました。それがこのゲシャビレッジです。 

ゲシャビレッジは8つのエリアで分かれていて、今回皆さんにご紹介するコーヒーはセワジバブエリアのコーヒーです。セワジバブエリアは海抜1973-2069mに位置する、北向きの場所です。このコーヒーは、ゲシャビレッジと近くにある山と村の名前をそのままつけました。この山にはゲシャビレッジのピッカー、管理者、マネージャーたちがたくさん住んでいます。 

ゲシャビレッジはゲシャ1931、ゴリゲシャ、イルバボールフォレストなど、全部で3種類のコーヒーを栽培していて、セワジバブではゴリゲシャ品種飲みを栽培しています。ウィリアムブートは2004年にゲシャ品種に初めて出会って一目惚れし、ゲシャ品種の起源を探るためにエチオピアへと足を運びました。そして2011年にエチオピアゴリゲシャ森で見つけた品種がゴリゲシャです。この品種は現在ゲシャビレッジ生産量の半分を占める主要品種となりました。

このコーヒーはナチュラルプロセスです。ゲシャビレッジのナチュラルプロセスはコーヒーチェリーをレイズドアフリカンベッド(高床式の乾燥台)に1-2cmの厚さで置いて、5日間手で触れずに乾燥させます。このように薄く置いて乾燥するので過発酵になりません。そして水分がある程度なくなる6日目からは3-4cmの厚さで重ねて1日に4-6回混ぜ、次第にコーヒーの厚さを増やしていきます。15日目から乾燥過程が終わる日まで1日に8回ずつコーヒーを混ぜます。

 

おすすめのレシピ

コーヒー :18g
挽き目: 中細挽き(コマンダンテグラインダーで27)
湯量: 200g
湯温:90℃
抽出時間:2分
抽出器具:カリタウェーブ

読者の皆さんの手元に届くのは約40g程度のコーヒー豆です。2回ほど飲める量です。今回はカリタウェーブでの淹れ方をご紹介します。

  1. 50gのお湯を注いで蒸らす。〜30秒まで(1湯目)
    お湯の温度が高すぎると、コーヒーの柔らかい香りがシャープになってしまうので90°で。
  2. 100gのお湯をゆっくり注ぐ(2湯目)
    このゲシャビレッジの豆の持つフルーツやフローラルなフレーバーを活かすため、2湯目に湯量を多めに使用します。お湯を注ぐときは、ゆっくり注いでください。お湯を早く注ぐと甘さが出にくくなります。
  3. 50gのお湯を注ぐ。お湯が落ち切るまで待つ(3湯目)
  4. 抽出したコーヒーにお湯を加えて好きな濃度で楽しんでください。
    20gのお湯がおすすめです。希釈する場合は、全体湯量の25%を超えないくらいが良いので、最大50gまでの湯量で希釈してください。

セワジバブ ナチュラルコーヒーは、さまざまなスパイス、イチゴ、桃、ダークチョコレート、ベルガモットの香りが印象的です。美味しく飲んでいただけると嬉しいです。

いつか皆さんにお会いできるのを楽しみにしています!