今週は、代官山蔦屋書店にてオンラインイベントを開催しました。ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。また、最新号が全国のサブスクライバーの元に届き始めたようで、インスタグラムでは投稿やストーリーズで多くの方々がシェアしてくださっています。本当にありがとうございます! Standartのメンバーも、ようやくほっと胸を撫で下ろすことができました。皆さんから届くご感想やコメントが、
SCAJやオンラインイベントで、今号のおすすめの記事はなんですかと度々聞かれることがありました。どれもおすすめですとしか言いようがないんですが、
個人的には、Standart Japanにとっても、日本のコーヒー業界にとっても、大変意義のある記事になったと考えています。皆さんはどう思われましたか? 先日、中村さんが記事の執筆にあたって感じていた不安と葛藤をニュースレターにまとめられていました。これを拝読して、改めて背筋が伸びる思いがしました。この業界にはまだまだ届けるべき声がある。
そして、Standart JapanのエディターAtsush
最後に、明日11月29日 20:00より、Mocha Originsの共同オーナーであるタレクさんと
それでは良い週末を。
編集長 Toshi
This Week in Coffee
世界のコーヒーニュース
一杯の先に高まるバリュー
コーヒーの出がらしのアップサイクルに取り組むデンマークのバイオテック企業Kaffe Buenoが、EU主導のスタートアップ支援プログラムを通じて約3億2000万円の資金を調達しました。その最大の目的は、ヨーロッパ初のコーヒーバイオリファイナリーの建設です。バイオリファイナリーとは、バイオマス (今回の場合はコーヒーの出がらし
これまでにKaffe Buenoは物流企業とタッグを組み、カフェだけでなくホテルやオフィスから”資源を調達”し、パーソナルケア用のコーヒーオイルやグルテンフリーのコーヒー小麦粉などを販売してきました。さらにThe Spoonによると、ビジネス向けの製剤サービスや、提携ホテルチェーンから回収したコーヒーの出がらしをアップサイクル製品として”返却”するサービスも提供しているそうです。
コーヒー業界における環境問題への取り組みの中でも、出がらしのアップサイクルはホットな話題の一つ。現在代官山蔦屋書店で開催中のStandartフェアでご一緒しているCoffe
その他の気になるニュース
▷ スターバックスが、
▷ Quartzのレポートによると、スウェーデンにおける植物性ミルクの売上の約
▷ シアトルのスタートアップが開発したコーヒー豆を使用しないコールドブリュー缶コーヒーAtomo Coffee。通常は廃棄されるナツメヤシ、チコリの根などの食材を活用し、従来のコールドブリューと比較し、約
▷ 第二次世界大戦中にイタリアから消え去った古代ローマのモザイク画が、
▷ 大相撲九州場所にて、千代大龍が4連勝と絶好調。なんでも試合前に嗜むブラックコーヒーが勝利の秘訣なのだそうです。大相撲×コーヒーの記事が
What We're Drinking
今週のコーヒー
AMBER HOLIC. 沖縄(地図)
関東でuccグループの焙煎工場で働いていた店主(野村)と、同じく
コーヒー情報:
生産者:ラムニエル・ガブリエル
生産地域:ブラジル ミナスジェライス州カンポ・ダス・ベルテンチス(地図)
品種:イエローカツカイ
精製方法:ダブルファーメンテーション
テイスティングノート:檜、レモングラス、紅茶
編集長のコメント:
豆袋を開けた瞬間から漂うアロマに只者じゃない感を覚えつつ、お湯を沸かしながらコーヒー豆を挽きました。グラインドを始めると同時にこのコーヒーの持つ支配的な香りが立ち上り、お湯を注ぐとあっという間に部屋に充満したのは、レモングラスとスパイスの香り。カッピングの準備ができ一口すすると、口いっぱいにレモングラスが広がり、スパイスの香りは口の中に入るとより鮮明さを増していきました。頭に浮かんできたスパイスの中から、まさしくこれだと思ったのはナツメグ。ここまでくっきりとした特徴的な芳香を放つコーヒーはそう多くありませんが、香りとフレーバーが完全に一致するのは特に珍しい気がします。温度が下がってくるとパッションフルーツのようなニュアンスがあり、すっと鼻に抜ける爽やかな感じが何かなと思いテイスティングノートを見てみると檜(ヒノキ)の文字。あぁ!と手を打ち、納得。奇抜なフレーバーに聞こえますが、甘みをしっかりと感じ、ちょうどいいボディや質感が全体をうまく整えてくれています。隠しきれないグルーブ感を感じる、チルなコーヒーでした。
Artists in Residence
Standartを彩るアーティストたち
アーティスト:
プロフィール:
フランス出身のイラストレーター、テキスタイルデザインスタジオAtelier Kobaltの共同創設者。最近ではクラフトビールブランドKormaのアートディレクターや、デザインスクールの講師に就任するなど、幅広い領域・表現手法でクリエイティビティを発揮している。
最新の掲載記事:
Standart Japan第17号 Tell Your Friend Fuck You
Inspiration
おすすめの本、映画、音楽、アート
東京都台東区寿にある独立系書店Readin’ Writin’ BOOK STOREのオーナー落合博さんの著書。以前
本書は、タイトルの通り、
Brewing with…
あの人のコーヒーレシピ
京都市左京区にある珈琲焙煎所旅の音にて焙煎の修行中。また、福井県小浜市にて両親の経営する
セットアップ:
抽出器具:ハリオ V60
豆量:12g
湯量:160ml (抽出量)
挽き目:中細挽き
湯温:89℃
抽出時間:2:25 - 2:30
手順:
- 蒸らし40秒
- ゆっくり160ml抽出されるまで注ぐ
- 抽出完了したらドリッパーを外す
ポイント:
▷ 深煎り〜極深煎りレシピです
▷ 蒸らしは珈琲が抽出されない程の湯量で、最初は真ん中のみにお湯を落とし、お湯の通り道を作る。徐々に1円、10円、500円くらいの大きさに広げていくイメージ
▷ お湯の注ぐスピードや線の細さを
コメント:
浅煎りで○○のようなコーヒーと形容するのももちろん面白いですが、深煎りの重厚な珈琲の苦味、甘み、香りに立ち戻るのも故郷に帰ってきたようでホッと安心できます☺️ ペーパーフィルターでネルドリップのようなトロッとした舌触りとオイリーな甘みを表現しました。ぜひお試しください。
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今週の The Weekend Brew は Standart Japan 第18号スポンサーのブルーマチックジャパン、パートナーの Victoria Arduino x トーエイ工業、The Roast Expert by Panasonic、FAEMA x DKSHのサポートでお届けしました。
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Standart Japan
(執筆・編集:Takaya & Atsushi)