Standart Japan

第5号のサンプルコーヒーはデンマークからお届け!

第5号のサンプルコーヒーはデンマークからお届け!

Tokyo Coffee Festival 2018 Springで「Standart Japan × La Cabra」のブースにお越し頂いた皆さん、ありがとうございました! “Brightness”をテーマに、クリアなフレーバーのコーヒーを追求するデンマークのロースターLa Cabraのコーヒーはいかがだったでしょうか?

定期購読頂いている方に毎号お届けしているサンプルコーヒー。実は今回コーヒー豆を提供してくれるのが他でもないLa Cabraなんです! この記事では彼らのコーヒーの魅力をお伝えすべく、TCFで初来日を果たしたLa Cabraの創業者Esben Piperとのインタビューをお届けします。


ーー今回TCFで初来日とのことですが、初めての日本はどうでしたか?

めちゃくちゃ楽しかったです! Tokyo Coffee Festival(以下TCF)ではあんなにたくさんのコーヒーファンに会えましたし、KOFFEE MAMEYAのバリスタMikiのような有名なバリスタやローカルのバリスタ達ともコラボできて嬉しかったです。

TCF以外だと、東京周辺を散策するなかで日本のコーヒー、そしてサービスレベルの高さを実感しました。特にバリスタの方はすごくコーヒーに真摯に向き合っていて、ヨーロッパやアメリカでたまに見かける、高級なマシンを置いて、見た目だけ一丁前みたいなお店には出会いませんでしたね。

La Cabraではコーヒー豆の特徴をできるだけ活かし、変に自分たちの色を出さないようにしているので、日本のコーヒーシーンとの相性も良さそうだなと感じました。正直、今まで訪れた街のなかで一番印象に残っています。Standart Japanのインタビューだから言ってるわけじゃないですよ(笑)。

 

ーーそもそもコーヒーを仕事にしようと思ったきっかけは何だったんですか?

僕はデンマークのオーフス(Aarhus)という田舎街の出身で、La Cabraをオープンする前は世界中を旅していました。カナダのバンクーバーではバリスタとして半年くらい働いて、スペシャルティコーヒーに出会ったのもコーヒーの魅力に気づいたのもこのタイミングでした。

JJ Beanという老舗のロースターがバンクーバーにあって、そこで働く人たちや同僚を通じて、だんだんとコーヒー業界について知っていったんです。バンクーバーのあとは上海でもコーヒーを淹れていましたね。

もともと僕の父が小さなカフェをオーフスでやっていて、2011年に地元に帰った後はその手伝いをしていました。そのとき、La CabraのヘッドロースターMikkel Selmer(2014年ブリュワーズカップ、エアロプレス・チャンピオンシップのデンマークチャンピオン)とも出会って、La Cabraの下地ができていきました。

翌年には、Mikkelやバリスタ仲間と一緒にお店をはじめようということになって、たまたまいい雰囲気の空き家を見つけたので、そこに店を構えることにしたんです。今はロースターも含めて3拠点あるんですが、メインのカフェの場所はそのままです。

 

ーーオープン当初から焙煎もされていたんですか?

最初はドイツのBonanzaやノルウェーのTim Wendelboeなどの有名店と地元のロースターから仕入れた豆を使ったカフェとして営業していました。でも趣味のような感覚で焙煎をするうちに、のめり込んでいって、別の建物の地下にロースターを作ることにしたんです。

そして定期的にカッピングをするようになってから、どれだけ細かな調整が焙煎後のコーヒーの味を左右するかということに気づいて、現在のように可能な限り豆の特徴を活かすような方向に進んでいきました。

ダークローストって豆ごとの違いを感じづらいんですよね。スペシャルティコーヒーが市民権を得るようになってからはライトローストが流行りのように捉えられていますが、いわゆるスペシャルティーロースターが販売している豆のなかにも、正直これはやりすぎだろって感じるものは実は結構あります。

その点、僕たちは変な固定観念を持っていなかったので、とにかく「味」に集中して、それからは本当に焙煎してはカッピング、焙煎してはカッピングの繰り返しでした。そのおかげか、今では世界中の35か国・250店舗でLa Cabraの豆を使ってもらっています。

 

ーーLa Cabraのウェブサイトでも見かける”Brightness”というキーワードにはどんな意味が込められているんですか?

コーヒーの味について言えば、英語の”Clarity(明瞭さ、透明さ)”という言葉に近いと思います。さっきお伝えした通り、焙煎工程を含めてできるだけ余計なものを付け足さず、豆本来の特徴を伝えたいということです。ここで言う「特徴」は、豆自体に込められたものだけではなく、生産地の土壌や気候、精製工程などさまざまな環境から生まれる違いすべてを指しています。

例えばコーヒーが「ドライ」だという表現する人がいますが、それは気候条件によるものなのか、それとも焙煎しすぎでそうなったのかというのは大きな違いです。

ただ“Brightness”には“Transparency(透明性)”という意味も込められていて、できる限り生産者と直接取引をするとか、生産者とフェアな関係にあるインポーター経由で豆を仕入れるというのもそうです。

つまり飲むだけで、生産者のことまで想像できるようなコーヒーを提供したいという想いが”Birghtness”という言葉に込められています。

 

ーー“Brightness”を実現するためにどのような点に気をつけていますか?

生産者とのコミュニケーションは必須ですね。2017年には南米を中心に7回生産者のもとを訪れ、今年も2ヶ月に1回のペースでオリジントリップに行く予定です。同僚のBenjaminは2017年に5ヶ月間もコロンビアに滞在して、すでに取引のある生産者を訪れたり、新しい生産者探しをしていました。

もうひとつは、僕たちのルーツでもあるカッピングですね。同じタイミングで購入した豆でも、保管している期間やその日の気候で微妙に味が変わってくるんですよ。なのでLa Cabraには決まったローストプロファイルというものはありません。もちろんある程度の大枠は決まっていますが、細かな点は毎週行うカッピングで判断します。

 

ーーLa Cabraのサブスクリプションサービスについても教えてください。

La Cabraでは、僕たちが生産地を訪れて納得した豆を毎月2種類お届けしています。月額169DKK(約3000円)で配送先は世界中。実はすでに日本にもお客さんがいるんですよ。

たまにとても美味しいマイクロロットが手に入ることがあるんですが、お店に出すには量が少なすぎるので、そういうものはサブスクリプション限定で送ったりもします。

コーヒーと一緒にオリジナルのブリューガイドとテイストプロファイルが記載されたシートを送っているので、家庭でも"Brightness”を体感してもらえると嬉しいですね。

旅行で家を空けるから来月分だけキャンセルといったこともウェブ上でできるので、TCFに参加できなかった方や遠方の方には、ぜひStandart Japanのサンプルコーヒーやサブスクリプションサービスを通じて、La Cabraについて知ってもらいたいです。

 

ーー今後の展開についてはいかがでしょう?

実はまだ公開していないんですが、今年の夏の末にニューヨークにカフェとロースターをオープンすることが決まりました!

それと6月にアムステルダムで行われるWBCの期間中は、市内でポップアップストアをやるので、今後はこんな感じでデンマーク国外の人たちにも、直接La Cabraのコーヒーを味わってもらえるような取り組みをしていきたいですね。

 

ーー最後にStandart Japanの読者に向けてメッセージをお願いします。

Long Miles Projectが育てた、ブルンジ産のブルボン種Gitwe 24をサンプルコーヒーとして皆さんにお届けできるのを楽しみにしています。

これまでPNG Coffee、そしてオーナーPeterのおかげで、2年間に渡ってLa Cabraのコーヒーを東京の皆さんに味わってもらいましたが、ようやく4月に日本を訪れることができました。Standart JapanのToshiと一緒に参加したTCFでは、想像よりもLa Cabraのことを知ってくれているお客さんが多くて正直驚きました。

東京のコーヒーシーンについて知るのもとても勉強になりましたし、Dear AllのMeiやHoshi、MikiをはじめとするKOFFEE MAMEYAの面々、そしてFuglen Tokyoの皆さんのように、情熱を持ってコーヒーに取り組んでいる人とお話ができてとても光栄です。

本当にありがとうございました。

La Cabra一同、また皆さんにお会いするのを楽しみにしています!

デンマークより

Esben Piper

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