Standart Japan 第6号発売!

Standart Japan 第6号発売!

ついに、ついに第6号!お待たせしました🙌🎉

Standart Japanの印刷は香港で行なっているのですが、製本されたばかりのサンプル冊子が1冊、いつも一足先に手元に届きます。届いた最新号を手にして、毎度のごとくしばらく魅入ってジーンと手から頭からジワリと広がる感動に身を震わせる瞬間が、たまらなくいいんです。

編集長の手紙に出てくる言葉で次のような一節があります。

「形としてそこにあるモノ」というのが私たちは重要だと思っています。(中略)無機質な世の中だからこそ、モノと自分自身との物理的距離が近く感じられる体験を求めている人が多いのかもしれません。

手に持った時に感じるその気持ちには、紙で表現し続ける理由と本質が詰まっているように思います。

本当にいいものができたという実感があります。たくさんの方にじっくり読んでいただきたいです。定期購読をお申込みの方には9月中旬ごろから順次発送を開始する予定です。全国のカフェや書店で見かけた際は、ぜひお手にとってみてくださいね。

前置きが長くなりましたが、今号のコンテンツ紹介いきましょう。

COFFEEチャプター

カフェに入ると、空気中を漂うにおい分子によってあなたの鼻の中にある嗅覚受容体が刺激され、カップに口が触れるよりもずっと先に「コーヒーを飲みたい!」と感じます。しかし、最終的に人間の頭の中でフレーバーを作り出すにおい分子を、私たちはどのように感知しているのでしょうか? そのフレーバーを知覚するプロセスに迫ります。

カフェにおける良き相棒であり、ライバルでもあるコーヒーと紅茶。コーヒーまたはティーラバーであれば誰もが一度は頭を過ぎる世紀の一戦は、どちらに軍配が上がるのか。FALCON COFFEEのQグレーダーでStorm Teaの共同オーナーでもあるMIKE RILEYさんが、この二つの愛すべきビバレッジを戦わせます! 結局はどちらもおいしい飲み物、そしてお互いに学ぶべきものがある、ということなんですけどね。

コーヒーの産地を知るシリーズで今回フィーチャーするのはケニア。あれほど名前をよく聞くのに、実は小規模農家が全体の7割を占めるケニヤの歴史と現状をみてみましょう。そして最後は、Cup of ExcellenceCEOであるDARRIN DANIELさんが、少しずつ変化しつつある「スペシャルティ」という言葉について改めて光をあてます。我々消費者やプロフェッショナルがこれから取るべき行動は何なのか、考えさせてくれます。

PEOPLE チャプター 

バリスタチャンピオンとビジネスオーナー、二足のわらじを履きながらメルボルンで活躍するMatt Perger さん。今回はそんな多才なMatt さんの、物事に打ち込みがちで内向的な性格や、それとは逆に外向的で世界中の人と交流する姿、ネット上での情報共有ネットワークの構築方法とその重要性、さらには同じ志を持つ仲間との出会い、これまでに影響を受けたものなど、貴重なお話の数々をたっぷりうかがいます。そうだ、Barista Hustleが日本語でもコーヒーのオンラインコース始めるってよ!

コーヒーカクテルの波が世界的に数年前からじわりじわりと起こっていて、これからもっと盛り上がりをみせていくだろうというのは感じている人も多いと思いますが、バーテンダーの多くはバーテンダー以外の顔も持っているというのはよく知られています。カクテルを作るという繊細な行為には、アーティストを志す人の創造意欲をも満たす何かがあるようです。Standart Russia代表Kirillの写真を入り口に、地下に広がる秘密の酒場スピークイージーを訪れましょう。

今号のMeet Your Stockistsは、Standartのメンバーも大好きな京都のWeekenders Coffee Tominokojiと長崎のKariomons Coffee Roaster。個性的で繊細な二人のオーナーについて、そしてそれぞれのロースターの1日を覗き見します。

チャプターの最後は、StandartのスタッフライターでもあるSABINE PARRISHのロングピース。カフェや競技会における女性差別にフォーカスします。舞台はアメリカですが、日本のコンテキストにもしっかりと当てはまります。こういった話題をあまり公で議論しないコーヒー業界にとって(いや他もそうでしょうか)、非常に貴重な調査結果かつ意見なのではないでしょうか。

そして今回のフォトエッセーは、Standart Japanの制作を担当する行武 温による、ワールド・バリスタ・チャンピオンシップの密着ドキュメンタリー。6月に日本代表として世界大会に挑戦した、2017年の日本バリスタチャンピオンである石谷 貴之バリスタと三木 隆真コーチに現地で密着。オフタイムや大会直前の練習風景など、普段出場者以外は目にすることのない大会までの裏側を追いました。競技中の写真は見ることはあっても、競技直前までの様子は誰もみたことないかも。必見ですよ!

WORLDチャプター

コーヒー業界とは別のフィールドで活躍する人を雑誌のゲストとしてご紹介するシリーズのMeet Your Guestでは今回、BOOK AND BED TOKYOの力丸 聡さんに体験を売るブランディングについての話を聞きました。ひとつのブランドが誕生するまでのディープでスリーピーなお話。

「泊まれる本屋」で一休みしたあとは、モカエクスプレスで蒸気機関時代へタイムスリップ。歴史の流れに身を任せ、熱さとカフェインと動きが混ざり合ったコーヒーと旅の関係について考えてみましょう。

27 COFEE ROASTERSの葛西 甲乙さんによる、ホンジュラスへの旅行記も見逃せません。現地農家の人々の想いや生活がコーヒー豆には詰まっています。葛西さんは、海を渡り、現地の人の声を聞き、彼らの全てが詰まったコーヒー豆と今日も向き合います。

そして第6号を締めくくるのは、ブラジル・サンパウロのシティガイド。今年の11月にはラテアート、コーヒー・イン・グッドスピリッツ、カップテイスターズ、ブリューワーズの世界大会が開催されますね。でもブラジルはそんな世界中のコーヒーピーポーが集まる場所にも関わらず、実は今でも「コーヒー鎖国」状態にあるって知っていましたか? 

 

Sponsor&Partners

最後になりますが、今号のスポンサーのご紹介です。

今回のメインスポンサーは、今年150周年を迎える焙煎機のマーケットリーダーProbatとその日本総代理店であるDKSHジャパンに務めていただきました。スポンサー記事では、両社の歴史と、Probatがなぜ多くの焙煎士たちに愛されているのかをお伝えします🙏🙏

そして、パートナーはお馴染みのエスプレッソマシンメーカーVictoria Arduino、4号のスポンサー記事でも記憶に新しいグリーンコーヒーインポーターのワタル株式会社、そして以前からStandartをサポートしてくれている世界的なデカフェブランドSwiss Waterです。みなさま、本当にいつもありがとうございます!

サンプルコーヒー

今号はなんと、ノルウェーのロースター Tim Wendelboeの豆がついてきますよ。ColombiaのFinca Tamanaです。もうなにも言うことはありません、みなさんの舌と鼻と目でしっかりとお楽しみください!

Timのエアロプレス抽出レシピはこちらのブログを参照。サンプルコーヒーで、Timの味を再現してみて!

 

それでは長くなりましたが、あなたの家に届くStandart、カフェや書店で手にとったStandartが、あなたのコーヒーライフのスタンダードになることを、Standart一同、願っています。

それでは、Standart Japanと共に、心地よい読書とカフェインの旅へ。