Standart Japan第26号のパートナーを務めてくれたのは、 競技会の舞台からホームバリスタの家庭まで、本物を追求するすべての人々に愛されてきたシアトル発のプレミアムグラインダーブランドBARATZA(バラッツア)。
特別なコーヒー体験をより多くの人に届けるべく、この度同社から最高峰のエントリーモデルEncore ESPが発売されました。お手頃価格ながらコーヒー愛好家も唸る高い機能性を持つこの最高峰のエントリーモデルEncore ESPについて、日本でBARATZAの代理店を務めるブルーマチックジャパンの丸山 泰正さんに伺いました。
最新モデルEncore ESPの特徴を教えてください。
最大の特徴の一つが、40段階の挽き目調節ができるデュアルアジャストメントシステムです。1~20はエスプレッソに対応した細かな微調整ができるミクロ設定、21から40はペーパードリップやコールドブリューなどに対応できるマクロ設定が可能です。グラインダーの魂とも言える刃には、マルゾッコやディティングに刃を供給しているetzinger社のハイエンドタイプのコニカル刃40㎜を搭載。そこに同モデルの強力なDCモーターを組み合わせることで、1秒あたり約2gという高速で安定したグラインドを実現しています。グラインドの際は、前面または側面のスイッチを押すだけなので初心者でも安心して使用できます。シンプルでコンパクト、幅広い抽出方法に対応した効率性の高い新しいEncore ESPが、ご家庭のコーヒーライフをより楽しく、ストレスフリーにしてくれるでしょう。
Encore ESPはどのような場所/ユーザーの使用を想定して設計されたのでしょうか?
主なターゲットユーザーは、カフェで飲んでいるお気に入りのコーヒー豆を買って、お家でもおいしいコーヒーを淹れたい人。つまりEncore ESPは、スペシャリティーコーヒーの世界に初めて足を踏み入れた人に向けたエントリーモデルのグラインダーです。市場調査の結果、新型コロナウイルス以降のお家コーヒーブームに伴い、家庭用エスプレッソマシンを購入するユーザーが顕著に増加していることがわかりました。そこでEncore ESP では、前モデルEncore 以上に挽きめ調整幅を広げ、微調整ができるようにすることで、エントリーレベルの価格帯でも美味しいエスプレッソを簡単に抽出できるよう試みました。
BARATZAは長年、スペシャルティコーヒーの楽しさ (飲む、淹れる、共有する) は誰でも簡単に得られるものであるべきだと考えてきました。このコアバリューは、私たちのグラインダー開発にも直結しています。たとえばBARATZAのグラインダーは、どのモデルであっても、初心者でも熟練のコーヒー愛好家でも満足して使用してもらえるように設計しています。ここには、正しいグラインドで淹れたコーヒーを通じて、人々の日常に特別なコーヒータイムを届けていきたいという思いが込められています。今回新たに発表したEncore ESPからも、このビジョンを強く感じてもらえるはずです。
BARATZAが掲げる「部品の品質」について、詳しく教えていただけますか?
競合他社と比べて特にユニークな点は、マシン内部の質です。多くのグラインダーメーカーはビジュアル面に力をいれていますが、BARATZAのグラインダーが優れている点は、なんといっても刃の質と刃を取り付けるメカニズムです。取り付けには非常に高度な技術を要し、グラインダーの生命ともいえる刃は、業務用グラインダー刃の設計、開発、製造を得意とするetzinger社やディティング社から輸入しています。トップブランドのアカイアとコラボして作った計量付きのグライダーも、内部の質にこだわった商品の一つですね。
BARATZAのお客様の約98パーセントは、コーヒー愛好家やコーヒーマニア、あるいは小規模なコーヒーショップで、その共通点はスペシャリティーコーヒーを扱っていることです。他社のような大量消費向けのコーヒー関連器具ではなく、BARATZAはスペシャルティコーヒーのためのグラインダーであり、コーヒーにこだわる人たちのためのグラインダーです。BARATZAの商品が家電量販店や大手スーパーマーケットでは販売していないのは、それが理由です。
「これからグラインダーデビューをしたい!」というコーヒーラバーに向けて、一言お願いします!
自宅でもっと美味しいコーヒーを飲みたいと考えている人は、まずはその好奇心を大切にしてください。今日ではオンライン上に非常に多くの量の情報があり、さまざまな「最善」に関する知見が共有されています。その上で、ドリップでもラテでも、何が一番良いかを決めるのは、皆さん自身です。オンラインの情報ソースを参考にしつつも、コーヒーを味見した感想や使用したコーヒー豆、器具、抽出方法等、何が気に入っているかを、自分何りに把握し、メモすることを大切にしてほしいなと思います。コーヒーは旅そのものであり、目的地はありません。コーヒーの喜びは、いつでも現在進行形ですからね!
このインタビューは、Standart Japan第26号のパートナー、BARATZAとブルーマチックジャパンの提供でお届けしました。