#3: マクロで見るコーヒー

おはようございます。今週はどんな一週間でしたか?

COVID-19の感染拡大で自宅にいることが多くなったこともあり、この数ヶ月の間、毎週全国のいろんなロースターさんからコーヒー豆を購入しています。遠方でなかなか行くことができないお店や気になるお店のホームページを見て、バーチャル空間でロースター巡りをして好きなコーヒーをオーダーしています。

このところオンラインショップでエチオピアの豆をよく見かけることが多くなぜかなと思っていたら、どうやら、今はエチオピアのニュークロップが日本に入ってくる時期だそう。調べてみると、Cafe Importsなどのインポーターが収穫カレンダーを公開してくれていました。いち消費者として、恥ずかしながらコーヒー豆の旬をこれまであまり意識したことがなかったのですが、これを機に、旬やパストクロップの味わいも楽しめるようもなりたいと思っています。コーヒーが作物であるということを改めて認識するきっかけとなりました。

今週のStandart Japanは、夏号13号のリリース告知をしました。昨年末から取り組んでいたリブランド・リデザインされた新しいStandartをようやくお見せすることができて嬉しいです。これまで以上にチャレンジングなテーマを扱いながら、コーヒー業界が直面する問題に正面から向き合い、私たちが愛するコーヒーを形作るものや人にまつわる物語をより大胆に、より大きな声で伝えていきたいと思います。

ブログでリブランドに至るまでのストーリーや、最新号のコンテンツをご紹介していますのでぜひご覧ください。

Team Standart Japan

 

This Week in Coffee 
世界のコーヒーニュース

グローバルコーヒー市場の成長を支える4つの要因とは?
「コーヒー市場は拡大傾向にある」というフレーズをよく見かけますが、その成長の要因は国や地域によって異なります。スペシャルティコーヒー協会(SCA)が発行する25 Magazineの記事によれば、それぞれの要因は大きく分けて次の4つのカテゴリーに分類できるとのこと。①高級化(高品質なコーヒーを飲む人の増加)②収入(可処分所得の増加)③人口(移民を含む人口の増加)④ソフトドライバー(国外の文化的な影響による需要増)。そしてここでは先進国と開発途上国という単純な分け方は通用しません。例えばカナダは「高級化」グループの国々と似たような特徴を持っていますが、実は単価は減少傾向にあり、市場の成長を支えているのはインスタントコーヒーなんだとか。その背景には、インスタントコーヒーが主流の東アジアからの移民が近年増えていることが関係しているようです。記事に掲載されている地図をよく見てみるとさらに意外な発見があるかもしれません。

コーヒー界のデジタル化と「サービスとしてのコーヒーマシン」というコンセプト
ドイツのWMFグループでコーヒー事業のR&Dヴァイスプレジデントを務めるFrank Göltenboth氏は、international Comunicafeとのインタビューで業務・オフィス用マシンを中心にコーヒーのデジタル化について語っています。すでに起きている変化として、CafeXMyAppCafeのようなロボットの導入、キャッシュレス決済システムの統合、さらには基幹システムとコーヒーマシンを接続して自動で機械や豆の使用状況を監視できるモニタリングシステムの導入を例に挙げた同氏。さらに今後はマシンを販売するのではなく、例えばオフィスなどのスペース向けにマシンを貸し出し、飲まれた杯数分だけ料金が発生するようなサービスが増えてくるかもしれないという話も。SaaSならぬCaaS(Coffee-machine as a service:サービスとしてのコーヒーマシン)とも呼べるこの仕組みは、良質なコーヒーをより多くの人に届ける一助となるかもしれません。

その他の気になるニュース
  • コーヒー界で働く女性のエンパワメントを目指すIWCAが、COVID-19の影響を受けた生産国のメンバーを支援するため、女性生産者が販売するコーヒーのリストを公開しました。
  • ニカラグアのCOEがZOOM上で開催され、Un Regalo de Diosのマカトゥーラ(マラゴジッペとカトゥーラの交配種)ナチュラル精製が$36.90/lbで1位の座に。
  • 中国のコーヒー生産地の雲南省にコーヒー農園リゾートが誕生。コーヒーの精製施設やテイスティングルーム、ホテルやミュージアムを完備。コーヒーも建築美も堪能してみたいところ。
  • イタリアの空港で押収された130gものコカイン。その隠し場所は……コーヒー豆でした。
  • 武装グループの襲撃、洪水と地滑り、約2年続いたエボラ出血熱の流行、そしてCOVID-19のアウトブレイク。そのすべてを短期間に経験したコンゴ民主共和国に住む生産者のコーヒーの一部が無事出荷されました。
  • 購入したコーヒーのQRコードを読み込むだけで、そのコーヒーの農園からの旅をさかのぼれる「Thank My Farmer」。IBMの技術を使ったこのプラットフォームは生産者向けのクラウドファンディング機能まで装備。

     

     

    What We're Drinking
    今週のコーヒー

     

    Nagasawa Coffee
    コーヒー生豆の仕入れ、焙煎、抽出、提供までを一貫して手掛ける岩手県盛岡市にあるロースターカフェ。コーヒーに対する真剣な取り組みもさることながら、様々な交流や繋がりが生まれる「サードプレイス」としてのカフェの役割を伝えようとする同店には、コーヒーを飲む空間や空気感まで楽しんで欲しいという想いが。「コーヒーの仕事を通じて世界を変えている20人(The Sprudge Twenty)」に選出されたことも。

    生産者:グチチ界隈小規模農家
    生産国:エチオピア
    地域イルガチェフェ地域 ゲデオゾーン最南東部ゲデブ地区グチチ
    品種:Heirloom
    精製方法:ウォッシュト(G1)
    テイスティングノート:パイナップル、キウィ、マスカット、ジャスミン。フルーツ感と甘みが冷めるほどにどんどん輪郭を現してくるので温度変化と共にゆっくりお楽しみ下さい。
    Standartの感想:豆を挽いてお湯を注いだ瞬間に、焼き上がりのシナモンロールにかぶりついた時のような甘みと鼻腔に抜けていくようなスパイス感。心地良すぎる。清見みかんのようなジューシーな甘みがたまりません。パッケージデザインもぜひ見てほしい。

     


    Inspiration
    おすすめの本、映画、音楽、アート

    🎞  9 Coffee YouTubers & Their Favourite Coffee Shops - European Coffee Trip動画記事
    今日は4連休の最終日。見事に混迷を極めているGo Toトラベルキャンペーンはさておき、旅行に行きたいけど今はやめておこうと自宅や近場で過ごしている人も多いはず。僕もその一人ですが、そんなコーヒーラバーのためにバーチャル旅行を楽しみつつ、いろんな国のコーヒーショップが体験できちゃう動画をご紹介。コーヒーショップやギアのオンラインガイド「European Coffee Trip」が6月に公開した動画で、コーヒー好き/プロのユーチューバーたち9人が、それぞれが住む街で大好きなコーヒーショップを紹介してくれます。動画を見てるだけでも、海外のコーヒーショップの雰囲気がわかって楽しいですよ! 各国のコロナの状況も少しわかります。ユーチューバーたちが男性だけなのはなんでなんでしょうね。(Toshi

    🎧   ON GUITAR - 高中正義 SpotifyApple Music
    1970年代から第一線で活躍するギタリスト高中正義が1978年にリリースしたアルバム。実はこのアルバムはギターの教則用に企画されたものですが、そんなことを感じさせないクオリティの高さ。メロディラインをギターで奏でる彼のスタイルを存分に楽しめます。ちなみにドラムとベースでYMOの高橋ユキヒロと細野晴臣が参加している楽曲も。おすすめはオープンニングトラックの「BREEZIN'」。夏の海辺に寝転がっているときのような気分にさせてくれる晴れやかな前半から一転、中盤には夜の盛り上がりをイメージさせるような熱いソロが入ってきます。海に行くのは嫌いだけど、海の雰囲気は好きだという人(友人にいるんですよ……)はクーラーの効いた室内でお楽しみください。(Atsushi

     


    Brewing with…
    あの人のコーヒーレシピ 

    坂下健介 aka ぱいそん
    BLUE BEANS ROASTERY(鹿児島県)ストアマネージャー。2017 Japan Aeropress Championship 第3位。今ハマっているのは、YouTubeのゲーム実況動画(主にDead by Daylight)。

    セットアップ
    抽出器具:エアロプレス(アップライト)
    豆量:16g
    湯量:230g
    挽き目:粗挽き(EK43Sの目盛りで15.5)
    湯温:84度
    抽出時間:1:30

    手順
    • 50gのお湯を注ぎ、6回かき混ぜ、30秒待つ
    • 30秒たったら230gまで注ぎ、1:00になるまでかき混ぜる
    • プランジャーをセットし、1:15まで待つ
    • 1:15になったら15秒かけてプレス
    ポイント
    ▷抽出のポイント
    しっかりかき混ぜて、最後は15秒でハイパワープレス! ジューシーな一杯をエンジョイ!

    ▷ぱいそんの一言
    時には0.1の単位を追い求めるぼくたちバリスタも、誰かと飲むコーヒーは無条件で笑顔になっちゃう最高にピースフルなプロダクト、コーヒー。世界がどんな状況でもコーヒーは美しく、コーヒーピープルもまた美しい。Trust is Power!自分を信じ、仲間を信じ、コーヒーと関わる全ての人の未来をみんなで創造していきましょう!Peace✌️

     

    今週の The Weekend Brew はいかがでしたか?

    The Weekend Brewの感想やコメントはぜひ #standartjapan のハッシュタグと共にシェアをお願いします! 質問はメールでお待ちしております。またお友達やご家族など、The Weekend Brew を一緒に楽しんでもらえそうな方にこのメールを転送していただけると嬉しいです。

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    LOVE & COFFEE✌️
    Standart Japan 

    #3: マクロで見るコーヒー

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