Standart Japan 第4号発売

Standart Japan 第4号発売

2017年3月に創刊したStandart Japanも、読者の皆さま、そしてディストリビューションパートナーの皆さまのお陰で間もなく1周年を迎えます。長かったようで短かった1年。創刊初年度からサポートしてきてくださった皆さまには、感謝の言葉しか見つかりません🙏

Standartはこれまで、情報交換のスピードが日々加速する現代に、紙の媒体としてどこまで需要があるのかということを常に考えてきました。その明確な答えはまだ出ていません。ただわかっているのは、Standartを毎号楽しみに待ってくれている読者の方々がいるということ。

そんな期待にお応えすべく、Standart Japan第4号が遂に発売となります。皆さまと一緒に2018年の良いスタートを切れるよう、今号もチーム一丸となって世界中から集められたコーヒーにまつわるストーリーを、美しい写真やイラストとともに一冊の雑誌に込めてお届けします!🚀🚀

 

Standartニュース

第4号の中身に入る前に、まずは最近のStandartニュースをお伝えしたいと思います。

Sprudge Awards「Best Coffee Magazine」受賞

2009年の創刊以降、アメリカだけでなく世界中で楽しまれているコーヒー専門ウェブメディアのSprudgeが毎年開催する「Sprudge Awards」。コーヒー業界の様々な人やもの、場所を対象にしたこのアワードで、Standartは見事「Best Cofee Magazine」を受賞しました!🎉🍾

英語版Standartの創刊からたった3年間でこのような賞を頂けたことを、世界中に点在するチーム一同大変嬉しく感じています。Standartに投票してくださった皆さま、本当にありがとうございました。

代官山T-SITEでのトークイベント開催

Standart Japan第4号の発売を記念し、日頃からお世話になっている代官山T-SITEさんで、トークイベントを開催することになりました。

「FUGLEN TOKYO」・「FUGLEN COFEE ROASTERS」代表の小島賢治さん、2017年ワールド・バリスタ・チャンピオンシップで準優勝を果たした丸山珈琲の鈴木樹さんと共に、Standart Japanディレクターの室本がコーヒーについて熱く語ります(イベントページはこちら)。是非お近くの方は足を運んでみてください!

 

Standart Japan第4号

Standart Japanを手に取って頂いたことのある方であればおわかりかもしれませんが、本誌はCoffee(コーヒー)、People(人)、World(世界)という3つの視点からスペシャルティコーヒー文化を切り取って、世界中から届けられる様々なストーリーを日本の皆さまにお伝えしています。

ここではその内容を少しだけご紹介しますので、ぜひコーヒーを片手にお楽しみください。

Coffee 

歴史上コーヒーを何度も絶滅の危機に追いやってきた疫病。私たちの大切な一杯だけでなく、生産地の方々の生活に関わるこの問題を解決する方法がついに解明されようとしています。キーワードは「ゲノム編集」と「CRISPR」。科学に詳しくない方もご安心を! 私たちがゆっくりとご説明します。

空に向かってそびえ立つ山々を越えた先には、至高のコーヒー豆が……熱狂的なファンがいることで知られるパプアニューギニアのコーヒーですが、厳しい自然環境や度々発生する洪水など、栽培は一筋縄ではいきません。同国はどんな問題を抱えているのか? そしてその解決方法にはどんなものがあるのでしょうか?

収穫後もコーヒーの旅路は続きます。なかでも多くの人にとってブラックボックス化してしまっているのが輸入プロセス。どこから手をつければいいのか、誰にどんな書類を提出すればいいのか、取引条件はどうすればいいのかなど疑問は次々に浮かんできますが、中身を見てみると実はそんなに難しくないとわかるはず。

バッハが「コーヒー・カンタータ」という短編オペラ曲を残していたのをご存知ですか? 知らなかった方も、お気に入りのカフェに飾られた絵画や写真のことは覚えているのではないでしょうか。しかし、そもそもコーヒーとアートの関係性はいつ頃生まれたのでしょう。Fran Roperと一緒にカフェの歴史を紐解きながら、その答えを探しにいきましょう。

 

People

バリスタのキャリアは百人百様。でも、カフェ専門のコンサルティング会社Bastet Coffeeを立ち上げたEden-Marie Abramowiczのように、誰もが最初は食器を洗うことからスタートしたのではないでしょうか。皿洗いからバリスタ、トレイナー、コンサルタントへと華麗に転身した彼女のストーリーを追いながら、コーヒー業界のキャリアパスの今に迫ります。バリスタの皆さんは必読。

ハリウッドで話題になった#Metooムーブメントが日本にも広がりを見せていますが、残念ながらコーヒー業界もその例外ではありません。カウンターの奥で性差別を経験した人たちのストーリーを読んで、あなたの周りにも困っている人がいないか考えてみましょう。

カフェで座っていると、つい耳に入ってきてしまう他人の会話。人を観察するのが好きな人でも、涙を流しながらの別れ話には苦笑いを浮かべるしかありませんよね。でももしかしたら、他の人はあなたのカフェでの言動に眉をひそめているかも。

コーヒー農園とウォール街は全く別世界のように感じられますが、国際経済の影響を受けない作物など存在しません。では生産者はどのように投機的活動から自分たちの生活を守れるのでしょうか? Sara Morocchiは価格リスクマネジメント(PRM)にその答えを見出そうとしているようです。

 

World

 

国内外で大きな話題を呼び、今や伝説とまで言われるOMOTESANDO KOFFEE。その意思を継いで誕生したKOFFEE MAMEYA。この2つのカフェの裏には14sdというデザインスタジオの存在がありました。同社代表の林洋介さんに店舗デザインの背景、そして今後の挑戦について話を伺いました。

かつてはコーヒー生産量世界第3位の座にいた南米の小国エル・サルバドル。しかし1980年から1992年まで10年以上も続いた内戦によって、コーヒー農園は大きなダメージを受けることに。それから15年が経ち、同国では新しいコーヒー生産地が芽吹き始めています。JICAのエル・サルバドル事務所に務めていた金子智広さんがリアルな現地の状況を教えてくれました。

消費活動とアイデンティティの関係性は日を追うごとに強くなってきています。皆さんのなかにも、スターバックスのカップを持って颯爽と歩く西海岸のセレブに憧れを感じた人もいるのでは。今インドでは全く同じことが起きているとSnehaは言います。

そして最後はそんなスターバックスのお膝元、シアトルのサードウェーブシーンについて。オススメのカフェ情報とともにThe CoffeevineのAlexがこの街の歴史を紐解いてくれます。

 

Sponsor&Partners

上記のような魅力的なコンテンツをStandart Japanが日本の皆さまにお届けできるのは、スポンサーやパートナーの協力のおかげです🙏🙏

今号のメインスポンサーは、生豆問屋として戦後から日本のコーヒー業界を支えてきたワタル株式会社。日本企業として初めてStandart Japanをサポートしてくれました。

Coffeeチャプターのパートナーは、世界のトップバリスタをファンに持つエスプレッソマシンのメーカーVictoria Arduino

Peopleチャプターのパートナーは世界中のサステイナブルな農園で栽培された、最高品質の豆だけを扱うドイツ・ベルリンのスペシャルティロースターThe Barn

そしてWorldチャプターは、「From seed to cup」の理念のもと、GiesenやCropsterの日本代理店を務め、World Beautiful Brandの名で生豆の販売も行っている株式会社ノーザンコマーシャルがサポートしてくれています。

 

サンプルコーヒー

そして最後に、忘れてはいけないのが、定期購読をお申し込みいただいた方だけの特典であるサンプルコーヒー。毎号、世界トップクラスのロースターの豆が、雑誌と一緒に皆さまのご自宅に届きます。

Standart Japan第4号でコラボレーションするのは、ニュージーランド発のCOFFEE SUPREME。2017年秋に東京の奥渋谷にも店舗がオープンしました。NZのゆるさとストリートを融合した独自のブランディングで、世界中にファンがたくさんいます。

Standart Japan読者の皆さまのために、NZのウェリントンからフレッシュな豆が届きますよ!お楽しみに。

 

それでは、Standart Japanと共に、心地よい読書とカフェインの旅へ。